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    コスモ石油と結城運輸倉庫 「常に連携して事故防止」

    2014年9月11日

     
     
     

     大協石油(現・コスモ石油)の物流拠点拡大とともに発展してきたという結城運輸倉庫(結城幸彦社長、東京都江東区)。関東・東北エリアを担当する同社は、北は秋田県、南は静岡県まで計12か所の拠点を持つ。石油という、取り扱いの難しい商品を安全に運ぶために、専属車約100台をどのように取りまとめ、荷主とどのように連携し、安全対策に取り組んでいるのかを聞いた。
     「輸送という部分では他の運送会社と一緒だが、石油輸送は特殊だ」という結城運輸倉庫の結城賢進常務(写真左)。コスモ石油の運輸安全マネジメントのなかに、最低限守るべき要求事項がある。「出荷基地での積み込み作業」「走行」「スタンドや需要家での荷下ろし作業」、この三つのモードがあり、それぞれに対してのルールに基づき、まず会社としての安全の方針、年度安全目標を作る。この目標は荷主の要求事項を反映させたものになっている。


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     結城運輸倉庫は2009年の運輸安全マネジメントシステム策定以来、13版まで更新。安全管理部の胡屋敬係長(同右)は「安全に対する取り組みは終わりのないものなので、継続的に改善を行う。毎年荷主から監査があるので、指摘事項があれば適宜直している」と話す。
     「荷下ろし場でホースのつなぎ場所を誤って、灯油のタンクにガソリンを入れてしまったりと、ちょっとしたミスが取り返しのつかない大きな事故になる」と、コスモ陸運首都圏エリアの今村秀陽リーダー(同中央)は、常に危機感を持つ。だからこそ、「要望事項をきっちりとやってほしい。走行もしかり、荷下ろし・積み込み、漏えいやコンタミを防ぐために、運送会社さんはどういう取り組みをしますか」と要望するのだ。
     荷主が費用を負担して、コンタミ防止装置を導入。コンピューター管理され、つなぐ場所を間違えると扉(底弁)が開かなかったり、ホースを付け間違えるとブザーが鳴る。さらに、ドライバーは「積み込み・荷下ろし作業手順確認書」に記入しながら作業することで、二重の防止策を講じている。
     「ガソリンスタンドに設備の不具合があると、安全に荷下ろしができないということで、スタンドに対して、運送会社から荷主経由で改善要請を出して改善してもらうという仕組みもできている。連携は常に取っている」と胡屋係長。何でも話せる関係が事故防止に大きく貢献している。
     年度安全目標の一つ、「ヒヤリハット3000件」を掲げている同社では、ドライバーに毎月1人1件以上提出するよう指導している。胡屋係長が集計し、危険度合いが高いものは全営業所に水平展開し、荷主にも送付する。今村リーダーによれば「1か月ごとに集計して、事故が起こる前の事象がはっきり現れているようなヒヤリハットをまとめ、各運送事業者にメールで送っている」という。
     「全国的に見ると、関連性のある事故が出てくる」と胡屋係長。コスモ石油の中にはヒヤリハット担当がいるほど、荷主側も必死に取り組む。
     注目すべきは、関東地方安全対策委員会のもとに、千葉、栃木・群馬、静岡、神奈川、新潟、長野の六つの協力会を設けていること。地区の同業他社と荷主とともに、一つの会社の点呼に立ち会ったり、積み込み・荷下ろしパトロールをしている。「荷主主導で本来はライバルとなり得るような会社が、一体となって安全確保のために会議や研修、チェックを行い、協力し合っている。私も他社の安全担当者とは、よくコミュニケーションを取る」と胡屋係長は話す。
     今村リーダーは「これだけパトロールをやって、ドライバー一人ひとりのレベルチェックをしても、事故は起きてしまう。本人もやろうと思ってやっているわけではない」と難しさを吐露する。「人間はちゃんとやっているつもりでもミスするもの。目視したつもりでもできていなかったということもある。だから、積み込み・荷下ろし作業確認書を見て、確認しながら記入するよう言い続けないといけないし、ドライバーも事故事例を見て自分に置き換えて考えられるようにならないと、どこかでまた同じような事故は起きてしまう」と、やるべきことをやり、継続していくことが一番の安全対策だと訴える。
    ◎関連リンク→ 結城運輸倉庫株式会社

     
     
     
     
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