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    国際海コン安全輸送「曖昧なルール」

    2014年12月4日

     
     
     

     国際海上コンテナに積み込まれた荷物の偏荷重は、コンテナドライバーがどのタイミングでチェックすべきか──。海上コンテナ輸送の安全な運行を定める法律が一昨年に廃案となったことを受けた行政指導のガイドライン・マニュアルが昨年に出された。一定のルールは示されたはずだが、現場に今も残る慣習やルールそのもののあいまいさも手伝い、安全体制が周知されたとは言い難い状況が続く。
     「『メジャーで測る』とあるが、一体どこで測るんだ」。神戸市内のコンテナ輸送事業者は、今夏に送付されてきたリーフレットに示された図を見てそう指摘する。「国際海上コンテナの陸上における安全輸送マニュアル(トラック運転者用リーフレット)」と題したA4判4ページのリーフレットには、降車した運転者がメジャーを持って荷台の高さを測っている場面の写真が掲載されている。偏荷重のまま公道を走行することがないよう、輸入コンテナを積んだ後にトレーラ後部の左右の高低差を運転者自身が把握するという作業を示したものだ。


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     同事業者の指摘は、「運転者が、この作業をする場所はどこか」というものだ。積み込みを終えた車両がコンテナターミナルの中でこの作業をすれば、後から積み終えてターミナルを出ていこうとしている車両の邪魔になるようなターミナルもあるという。しかし、いったんターミナルを出てしまうことのリスクも同事業者は承知している。
     「公道に出て計測し、偏荷重が分かった場合、コンテナをもう一度下ろしたり乗せたりする料金に関して、ターミナルは必ず請求してくる。だから、ターミナルの中でやりたいのだが…」。現場の流れを重視すればリスクを抱えることになり、その逆もまた現場を乱すことにつながる。
     国交省がマニュアルを制定したのを受け、これまでに二度、ターミナル関係者らも同席した連絡会議を設けている近畿運輸局は、こうした指摘に対して、「トレーラが傾いていると感じたら、ターミナル内の適切な場所で実施してもらいたい」(貨物課)と回答する。また、場所の確保に関しては「ターミナルによりまちまちで、確保できていないターミナルもあると聞く。ターミナル側にお願いして場所の確保をしてもらう必要もある」(同)と本紙に回答した。
     こうした回答に同事業者は、「偏荷重を感じたら絶対にターミナルを出るなと運転者に伝えたい」と話す。こうしたルールに事業者がこだわる背景には、中身を見ることのできないコンテナの偏荷重に関しては、ターミナル側の責任で積みつけてきた従来の慣習があるからだ。「ターミナル内にいるチェックマンが計測し、コンテナ貸出証(E/R)にチェックマンが左右の差を書けば、従来との整合性も取れる」(同事業者)。マニュアルでは、そうした経緯を踏まえないかのように運転者の心得と記載された。
     別のコンテナ輸送事業者は、「運転者には運転者の、ターミナルにはターミナルのそれぞれの責任があるが、マニュアルではそれがごちゃ混ぜになった感がある」と指摘している。

     
     
     
     
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