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    ドライバーの価値は高まるか

    2014年12月12日

     
     
     

     人手不足が続く中、事業者の待遇改善が進むなどドライバーの価値が高まりつつある。首都圏の事業者は、ドライバーが同業他社に移ったことをきっかけに給与の引き上げを実施した。また、別の事業者は求人を出す際の賃金をアップしたという。いずれも資金に余裕があるわけではなく、いわば苦渋の決断。決して業界が潤っている結果とはいえないが、厳しい中でも給与水準の引き上げが行われるのは、ドライバーの立場としては悪くはない。
     昭和50年代、ドライバーは稼げる職業だった。しかし、規制緩和とともに競争が激化し、運賃低下が進んだ。その結果、賃金も下がっていった。トラックに乗る動機として車好き、運転好きを理由にあげるドライバーが多いが、同時に稼げるという理由も少なくなかった。しかし今は、「稼げる」という業界の大きな魅力を失いつつある。


     ドライバー不足には、こうした背景が要因の一つであると指摘されているが、それだけに、ここへきての賃金水準のアップはドライバーにとって朗報といえる。一方、コンプライアンス経営が求められ、長時間労働や過積載など、違反に対する罰則強化が進んでおり、業界挙げてのGマーク取得の推進をはじめ、適正な労働環境の構築が進んでいる。稼げるという魅力がある一方で、長時間労働、過積載が日常的だった昔と、稼げないが長時間労働もなく、自分の時間が持てるという環境整備が進む現在と、ドライバーの立場からすると、どちらも一長一短あるかもしれない。しかし、安全や公平、平等という観点から考えると、やはり後者であろう。
     「ドライバーは誰にでもできる仕事ではなく、安全を守る意識の高い人しかできない尊い仕事」――。業界にとってそんな環境になることが望ましい。それによって、ドライバーの新たな魅力ができ、ひいては人材不足解消への一歩にもつながる。昔ほど稼げなくとも、賃金はそれほど悪くない。安全を守り、経済を支える仕事はやりがいがある。そんな価値観を醸成することも可能なのかもしれない。

     
     
     
     
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