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    従業員の「やる気」は家族 会社が「円満」をバックアップ

    2017年11月2日

     
     
     

     「ドライバーの採用面接では配偶者など家族の有無を確認している。家族を守ろうとするドライバーはやはり、仕事もしっかりしていることが多い」と話すのは、愛知県名古屋市の運送会社社長。物流業界に限った話ではないが、配偶者や子どもの存在が当人を奮起させるという話は珍しくない。しかし、こうした家族の存在も家庭内不和などあれば、当人のパフォーマンス低下や離職を招きかねない。今回はそうした悲劇を防ぐべく、家庭内不和の防止策について各所で話を聞いた。
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     離婚問題や夫婦問題の専門家であり、多数の講演・相談実績を持つ今枝朱美代表(リボーン、名古屋市西区)は夫婦仲の悪化につながる一つとして「夫婦間の価値観や常識、生活などさまざまな違いを互いが把握できていない点」としている。「結婚するまでは、お互い別々の環境、家庭で育ってきたので常識や価値観が違うのは当たり前。公務員の家庭で育った人物からすれば、トラックドライバーの不規則、長時間な勤務体系は常識外。しかし、結婚すると『結婚相手が同じ考えを持ってくれているだろう』といった思い込みからコミュニケーション不足へつながっていく」という。
     同氏は、思い込みの弊害として「普段の仕事、苦労が正確に伝わらない。だからドライバー本人は『自分は家族のためにこんなにも頑張っているのに、なぜ家族は認めてくれないのか』とする一方で、事情を知らない配偶者は『いつも不規則な時間に仕事に出たり、急な休日出勤があったりするけど、本当に出なければいけないのか。本当に仕事に行っているのか』という不信感や孤独感を抱え家庭内不和となることも」と指摘する。同様に家庭側の苦労が伝わらないケースもある。


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     こうした家庭内不和を防ぐ方法を「まず、お互いに声をかけあうこと、感謝の気持ちを言葉に表すことが一番。言葉にしなくても伝わっているだろうというのは間違い」とする。感謝を伝える方法の一つとして「長距離ドライバーの方など、ご当地のお土産を購入し、声掛けの際に渡されるのも手。高いお土産でなくても、遠くに行っても自分のことを思ってくれている、という実感ができるので、感謝の言葉もより強く感じられる」と提案している。
     企業からできるアプローチについて、「ドライバーの家族に職場を知ってもらう機会を設けるのは有効。家族を連れてのレクリエーションや社員旅行などは、職場理解を深める、いい機会。難しければ、会社HPで代表のコメント以外にも従業員も参加できるブログなど会社の生の声を伝えることが効果的。社長や管理者から当人の様子や功績を手紙などで伝えるのも職場の理解につながる」という。
     今枝氏は、企業側からできる効果的な家族支援として、専門家の紹介と共に家庭に関する相談日の設置を提案している。「我々のような相談員をご存知の方は少ない。行政の相談窓口なら知っているケースもあるかもしれないが、行政では分析時間も十分確保できないばかりか、プライベートな部分へ踏み込んだ質問や問題提起もやり難い」と説明。「定期的に外部へ相談できる機会を設けることで、大きなトラブルへの発展も防げるのではないか」と指摘する。
     久居運送(三重県津市、菅内章夫社長)では、毎年ドライバー表彰に合わせて行う新年例会に、従業員家族に直接はがきで招待状を送っており、定期的に行われるレクリエーションにも家族を招待している。ボウリング大会は現在まで60回以上開催されており、ドライバーの家族が入賞したこともある。
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     同社のドライバーは「家族も仕事に理解を示してくれている。いまでは仕事が楽しくてしかたない」とコメントしている。社員の家族を大事にする取り組みは、従業員本人のモチベーションにもつながる。検討されてもいいだろう。

     
     
     
     
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