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    国道上での自動計測装置 運用がおろそかに…

    2018年3月14日

     
     
     

     高速道路での特殊車両の取り締まりが厳格化される中、全国の国道上で軸重を監視するため配備された「自動計測装置」の運用がおろそかになっている実態が、関係者への取材で分かった。兵庫県下に配備された5基の装置で、昨年4月から今年2月までの11か月間に感知した軸重違反件数は1319件に上るが、警告書を出したのはわずか10社に足りない運送会社に対してのみ。違反件数の多くが警告対象にすらなっていない可能性がある。こうした状況にトラック運送会社の中では、「運用基準が高速道路と違うことに加え、違反と認識しないまま運行を続ける可能性がある」との指摘が上がっている。

     神戸市内のトラック運送会社は昨年11月、近畿地方整備局長名による「警告書」を受け取った。その中には、同7月下旬から同9月下旬までの約2か月間で計26回もの軸重違反を繰り返していたとされた。

     同社によると違反を指摘された車両の積載物は、輸入された食品原料で、荷姿はフレキシブルバッグ。バッグの個数は同社の裁量で増減が可能だったという。

     同社は10年近く、神戸港から数十㌔㍍離れた食品工場まで同様の輸送業務を担ってきたが、警告書を受け取ったのは初めてだった。

     同社社長は、「今回の違反の認識は全くなかった」と話し、過去の同じような運行で警告対象にならなかったケースとの整合性に首をひねる。

     また同氏は、「違反は事実だとして、ではなぜ、26回もの違反を貯めておいて、4か月も経った今頃、警告なのか。早くから分かっていれば、バッグの数を減らすこともできたのに」とも話し、違反の事実を知らないまま道路を傷める結果になってしまった経緯に、自社だけの責任を問われる体制そのものに警鐘を鳴らしている。

     国道上で軸重を計測する自動計測装置は国交省道路交通管理課によると、全国で41か所ある。兵庫県内には、国道43号の区間に5か所設置されており、同事業者が違反を指摘されたのも、その5か所の中にあった。

     近畿地方整備局兵庫国道事務所によると、昨年4月から今年2月まで11か月間、5か所での違反感知件数は1319件。そのうち警告は10社に足りない会社にだけしか出していないという。

     国道上の自動計測装置の違反は原則、3か月間に20回以上の違反を感知した事業者に対して警告することが、2013年1月の国交本省による通達によって決まっている。つまり、3か月間で仮に19回の違反で済んでいると、違反行為があったのかどうかも、トラック事業者自身にはわからない仕組みだ。

     兵庫国道事務所は、違反感知回数1319回のうち、何件が警告対象になったかについては「答えられない」と回答。国交省道路交通管理課は、「自動計測装置の精度と関連するため、即答はできない」としながらも、調査の必要性は認めている。

     別のトラック事業者は、「高速道路では逐一、違反を警告している。道路の保全を名目にしているのなら、そして施策の整合性を図るためにも、警告もしくは重量オーバーを事業者に知らせる仕組みが必要」と話す。

     兵庫国道事務所によると国道43号の場合、自動計測装置が違反を感知した際には、装置の前方に設置された電光掲示板によって違反を知らせる仕組みになっている。神戸の事業者の場合、この電光掲示板も作動しなかった恐れがあり、同事務所は、「掲示板が作動したかどうかは今となっては分からない」としている。

     
     
     
     
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