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  • 射界

    2016年2月22日号 射界

    2016年2月25日

     
     
     

     経営者にも色々なタイプがある。一代で会社を築き上げて現在の地位を獲得した創業経営者には、押しも押されもしない強かさが残る。創業してからナン十年、長い歴史の中で何度か、経営ピンチにさらされながらも自らの力で乗り切ってきた強靭さがうかがわれる。有形無形の資本と経験の厚さが、それを支えているのだ。


     ▲創業経営者には多かれ少なかれ、多少の障害にもびくともしない強靭さが感じられる。しかし今や、そうした修羅場をくぐり抜けてきた創業者が第一線を退き、代わって二代目・三代目の時代に受け継がれている。泥臭い苦難の道を歩んだ創業者と違って、どこかスマートで弁も立つのが目につく。話す中身も現代的で興味深いが、やや強かさに欠ける感じがないでもない気配が漂う。

     ▲ある創業経営者が率直に語った中で、「うちのせがれは幸か不幸か、一度も失敗の経験がない」という一節が印象に残る。苦労した親父からすれば、失敗経験がないのは喜ぶべきことだが、今後とも順風満帆な経営が期待できるとは言えない。経営危機を克服するパワーに欠けるのでは…といった危惧がどこかにある。危機に正面から立ち向かう勇気と知恵を持ってほしいと心密かに願うのだ。

     ▲中国の古書『孟子』の一節に「苦労の中でこそ人間は磨かれていく」という趣旨の言葉がある。人間は苦労や逆境の中で磨かれて成長していくと言う。厳しい環境を経験してこそ切り抜ける知恵も生まれ、身に付く。苦労や試練から逃避することを考え、自らを磨く術を忘れては成長できない。世代交代の時期、創業者の強かな生き方を反芻するのも無駄ではない。改めて再考してみよう。

     
     
     
     
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