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射界
2016年10月3日号 射界
2016年10月6日
組織のリーダーとして、先頭に立って事に当たるより、皆が進んでいる方向に付いていくほうがよい…とする考えがある。いわゆる?ゆとり世代?の人たちだ。どんな場合でも先頭に立って進めば、行く手を阻む障害にぶつかる。障害を取り除きながら進むのは厄介だから、「付和雷同」といわれようが楽な道を歩みたがる。
▲よく言えば「事なかれ主義」の人たちで、多くの人はそう考える。しかし、これでは組織の成長は期待できないし、各自が手掛ける仕事にもやり甲斐などは感じられない。世間で「鶏口となるも、牛後となるなかれ」という通り、小さな集団であってもリーダーとなれ。大きな集団であってもシッポに付くなと警告している。?ゆとり世代?はどうだろう。群れても先頭には立ちたがらない。▲仮に、1冊の書物を読むよう指示する。IT革新にまみれていない年寄り世代は、バカ丁寧に1ページずつ読み進むが、?ゆとり世代?はペラペラとめくって見る通読で済ます。その違いは一体、どこから生まれるか。年寄り世代は、一度しかそれを読む機会がないのを知っている。こんな諺(ことわざ)もある。「良馬は後ろの草を食わず」と。良い馬は後戻りしてまで自分が踏んだ草は食べない。
▲過去の失敗は、反省して改めるのに真剣だが、いつまでもこだわっていては前進できない。目の前の新鮮な草を食べて、ひたすら前進する…すなわち反省はするが、さっぱり思い切って将来に向かって努力する、そこに魅力を見いだすよう努力する。いまリーダーとしての資質・能力が試されている。「幼にして謙遜、弱にして温和、壮にして公正。老いては慎重なれ」との教えもある。
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