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    トラックディーラーと事業者の関係に変化

    2010年5月31日

     
     
     

     運送事業者にとってトラックディーラーは、単にトラックを売ってもらう際に窓口となる担当者という位置付けではなく、時には情報をもらったり、アドバイスしてもらったり、愚痴を聞いてもらったりと、よき理解者、相談者で、身近な存在であった。しかしいま、そこに異変が生じている。 

     不況による販売不振で影響を受けるトラックメーカーが、そんな余裕を持てる状況ではなくなったのかもしれない。トラック事業者との距離が徐々に離れ、単なる窓口担当者と化していくディーラーに、事業者らは一抹の不安を禁じえないようだ。



     「トラックディーラーは、昔は何かあると、すぐに相談できる相手だった」と振り返る千葉県内の事業者。同社社長にとってディーラーはごく身近な存在であり、「今では考えられないことだが」と前置きした上で、「忙しいときなどは、トラックに乗ってもらうこともあった」という。

     「トラックに乗ってもらうのはさすがに行き過ぎだが、それだけディーラーと我々は密接な関係を築いていた」と同社長は指摘する。

     しかし、販売不振の影響からか、頻繁に顔を出していたディーラーの姿が徐々に減ってきたという。また、担当者が急に変わり、業界のことを何も知らない若い担当者がやってくるという。「何回も顔を出すならまだしも、トラックを買い換えるときだけ現れ、見積もりを出すだけで、何の情報交換もできない状況だ」と、同社長は嘆く。

     もはやディーラーは、同社長にとって気兼ねなく相談できる相手ではなく、単なる窓口担当者という位置付けになってしまった。

     「トラックメーカーの都合もわかるが…。我々中小企業の経営者は、時代に即さないといわれるかもしれないが、いわば心のつながり、情を大切にする人が多い」とし、「そうした中で、ビジネスライクと割り切って、単なる御用聞きになってしまうのは何ともやりきれない」と同社長は話す。

     また、埼玉県の事業者も、ディーラーの付き合い方が、昔と大きく変わってきたことに混乱している様子だ。

     昔は、さまざまなメーカーの担当者が同社に顔を頻繁に出していたが、今は頻度が減り、まったく顔を見せなくなったメーカーのディーラーもいるという。

     「トラックメーカーがリコール問題で揺れたとき、そのメーカーのトラックの販売台数は、不祥事を起こしたにもかかわらず、そんな影響を受けなかった」とし、「背景には、密接に付き合いをしてきたディーラーたちの存在があるはず」と同社社長は指摘する。

     同社も、よく出入りしていたディーラーの気持ちを考え、不祥事をとがめることもなく、むしろ応援していた。しかし、その後はリストラの影響もあり、ディーラーが同社を訪問する回数が極端に減ったという。

     「顔を合わせる機会が減れば、当然親密な関係は築けない」という同社長は、「我々運送事業者とトラックディーラーは持ちつ持たれつの関係であり、決して車を売買するときだけの関係ではないはず」と話す。

     「これまでは価格だけではなく、ディーラーとの関係がトラック購入のものさしになっていた部分もあるが、このままだと単に価格だけのものさしになってしまう」と話す同社長は、「我々の考え方が時代遅れで古いのかなあ」と戸惑いを隠せない様子だ。  (高田直樹)

     
     
     
     
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