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わが社に監査が来る! 第2回:事故時より改善を
2010年5月31日
これから数回は「重大事故を起こした時」に何をすればいいのかをお話しします。
大きく分けますと、(1)点呼の実施状況など(2)過労防止(3)運行記録計(4)運転者教育など(5)過積載防止(6)適性診断(7)健康診断(8)
運転違反歴など(9)帳票類の整備など(10)運行管理者など(11)点検整備管理など(12)社会保険など。12項目について、事故を起こしたドライ
バーとその営業所の安全管理体制のチェックをしていきます。
今回は基本中の基本である、点呼の実施状況などに関するチェックポイントについてです。まずは次の?〜?をチェックして下さい。?対面点呼を実施していたか。
?ドライバーの表情などから、疾病・疲労・飲酒、その他の理由により安全運転できない状況ではなかったか。
?アルコールチェッカーによるチェックはしていたか。(来年から義務化予定)
?日常点検の実施とその確認をしたか。
?全点呼回数の3分の1以上は運行管理者本人が実施していたか。
?点呼記録は記録し、1年間保存されているか。どれだけチェックを入れることができたでしょうか?
大切なのは、現在、何が問題なのかをハッキリとさせることです。そして自社の現状を把握した上で、事故時よりも点呼実施率を向上させることが重要です。チェックできなかった項目については、?監査までにどれだけ改善できるか?が非常に重要ですね。
例えば「点呼実施率」が事故時50%未満の場合、まずは50%以上に改善できるように工夫します。運行管理者だけでは点呼を実施できない場合は、補助者を選任します。
また、運行管理者は29台まで1人を選任すれば法律的にはOKですが、全点呼回数の3分の1以上の点呼を運行管理者本人が実施できない場合、もう1人運行管理者を追加選任する必要もでてきます。全点呼回数の3分の2を補助者ができるので、ドライバーに基礎講習を受講させ、補助者に選任するケースもあります。定年退職者を雇用し、早朝の点呼を担当させることで実施率を上げる事業者もいます。
点呼実施率向上のために、事故後はどのように改善しているか。この姿勢こそがもっとも大切なポイントですね。
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