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こんな会社に誰がした!第3回:先代の一言で潰される2代目の思い
2010年8月20日
今回の組織を蝕む原因は「社長の一言」。社長が発する一言がきっかけで組織が崩れるという話です。
「えっ! そんなことあるのか?」。そう思われるでしょうが、創業社長は特に気をつけて下さい。先日、ある顧問先の2代目経営者が、半ば呆れながら話してくれました。その方は自社のドライバーに、燃費などのコスト意識の低さが問題だとして、「給油の際、満タンにせず、半分だけ給油するルールで燃費が向上するかどうか」を体験させる試みを始めました。
ところが、ドライバーの1人が創業社長に「給油をする回数が増えて面倒くさいから、満タンに入れていいか」と泣きつき、創業社長が「そんな面倒なことはせず、満タンに入れていい」と、そのドライバーに言ってしまったのです。2代目経営者に何も相談することなく…。
どうでしょうか? せっかく2代目がドライバーのコスト意識を高めるために考えた施策が「社長のたった一言」ですべて台無しです。それどころか、2代目の言うことを聞かなくなり、「創業社長に言えば何とかなる」という社内風土を創業社長自らが作ってしまったのです。
この場合でも、創業社長は自分の言葉の重大さにほとんど気づいておらず、2代目の心中は察するに余りあります。今回は、2代目経営者でしたが、これを部長や課長に置き換えても同じです。
自社の2代目経営者や部長などの管理者がなかなか育たないと嘆いている創業社長さん。一度、ご自身の発した痛恨の「社長の一言」がなかったかを冷静に振り返ってみて下さい。
創業社長が思っている以上に、いろんな意図でドライバーに指導しているかもしれません。
今回も、仮に創業社長の意見を通す場合、2代目に相談し、?2代目経営者の口?からドライバーに伝えさせる気遣い(我慢)が必要ですね。
創業社長に忠告できる人など誰もいませんので、「社長の一言」は組織を蝕む原因となる訳です。
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