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    問われる荷主の見識 本質見極めて評価を

    2010年10月14日

     
     
     

     コンプライアンスが重視される物流業界にあって各社が努力を重ね、その物流会社を選ぶ荷主側の見識も問われる時代。運賃値下げだけで仕事を奪い合うようでは互いの首を締めるだけだが、運賃だけで評価する荷主がいるのも実情だ。「このままでは本当の運送屋がいなくなってしまう」と嘆く物流事業者も少なくない。荷主側にも本質を見抜く目が求められる。



     「経営者としてレベルの低いところは外される。傭車先も高レベルの事業者を揃えないと、こちらが危なくなる」と話す神奈川県の事業者。レベルとは法令順守の認識のことで、安全や環境に無関心では淘汰されるとしている。品質ISO取得済みの同社だが、荷主の厳しいチェックに戦々恐々だ。

     だが、運送事業にかかわる部分に厳しい荷主であれば納得もし、努力のしがいもある。厳しい荷主と付き合ったおかげでマネジメント能力が鍛えられ、他の荷主から高く評価されて事業が拡大した運送事業者もいる。

     問題は、運賃の安さや表面上だけで評価する荷主の存在だ。

     神奈川県のある事業者は、荷主からトラックのメッキパーツ禁止を要求され納得できなかった。メッキパーツもメーカー純正部品で、特に問題はない。同社のトラックは独特のカラーリングを施し、先代社長がデザインした柄を描き、ドライバーが誇りを持っているものだった。その会社には「同じドライバーをするなら、キレイで格好いいトラックに乗りたい」という人材が集まり、トラックを大事に磨き、傷を付けないように運転にも気を使う良い人材が揃っていた。荷主側はメッキパーツを付けたトラックは出入り禁止という一方的なもので、「メッキパーツと安全で環境にやさしい輸送とは、関係のない話だ」と事業者は憤る。

     また、トラックのシャシーを赤く塗っていたために出入り禁止になった事業者は、「シャシーが赤いことと輸送品質は無関係。荷主はコンプライアンスの意味を履き違えている」と憤慨している。

     赤いカラーリングのトラックは事故が多いというデータもなければ、会社独自の色を塗装すれば安全が守れないという研究も存在しない。出入り禁止は、単なる物流センター長の嫌がらせだったようだ。

     「いま荷主は運賃やイメージだけで評価するような状態で、正しい経営努力をしている運送会社が評価されない。トラックが好きで、もちろん、運転もプロ。そんな運送屋らしい運送屋が生き残れなくなったら、モノを運べなくなる」と話している。(千葉由之)

     
     
     
     
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