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    会社には言わないで! 立場の弱い高齢ドライバー

    2011年2月7日

     
     
     

     荷主の敷地内で接触事故の被害に遭った千葉県の運送事業者。事故自体は軽い接触で、トラックも少し修理するくらいで費用も高いものではなかった。しかし、相手は同じ運送会社であったが、事故処理におけるドライバーとのやり取りに、何ともやるせない気持ちになったという同社社長。「運送業界の現状と、今後の行く末に不安を抱かざるを得ない事故だった」とこぼしている。



     同社が接触事故に遭ったのは、荷下ろし先の敷地内。停車していた同社の4トントラックに大型トラックが接触したのだ。「損傷もそれほどひどくはなく、下ろし先が敷地内ということもあり、警察を呼ばずに処理に当たろうと思った」という同社長は、事故を起こしたドライバーを通して、ドライバーが勤める会社と交渉する段取りを取ろうとしたという。

     しかし、ドライバーは会社に連絡を入れないように同社長に懇願し、ドライバー自身が弁償すると言ってきた。「弁償してもらえるなら構わない」と会社への連絡を控えた同社長は、そのドライバーへ修理費用5万円を請求することにしたが、ドライバーは、「給料をもらったら支払うので、それまで待って欲しい」と頼んできた。

     同社長がドライバーから事情を聞くと、そのドライバーは今年70歳になり、今も大型トラックに乗っているが、会社に今回の事故がばれると、間違いなく解雇されるという。「生活のために働かなければならず、解雇されては生きていけない」と切実に話すドライバーの言葉に、同社長も言葉を失った。

     さらに、給料は月16万円ほどで、それに国民年金をプラスして生活しているのだという。そのドライバーにとって5万円という修理費は高額で、同社長も請求するのに忍びない気持ちになったが、請求はそのままに、支払いを待つことだけは承諾した。

     同社長によると、事故を起こしたドライバーが勤める会社には、60歳代のドライバーがまだ何人もいるのだという。70歳になるドライバーを雇用せざるを得ない会社があり、70歳になってもトラックに乗らなければならない年寄りがいる現状に、同社長は、「今後の運送業界の行く末に、不安を覚えざるを得ない」と話している。(高田直樹)

     
     
     
     
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