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東日本大震災 被災地で100台以上の車両撤去
2011年4月7日
兵庫県自動車修理業・レッカー事業協同組合(辻本博理事長、神戸市西区)は兵庫県警災害対策本部広域援助隊の要請を受け、岩手県釜石市の人命操作補助及び進入路確保にあたるため、地震発生の3月11日晩に出動。先発隊と後発隊を合わせて、約100台以上の乗用車やトラックなどの撤去に努めた。
先発隊は、ナカムラオートと交通救護センタークサカが17日まで出動。出発の際には、水100リットル、灯油40リットル、ミネラルウォーター10ケース、カップラーメン10ケース、オムツ5ケース、ウェットティッシュ2ケース、灯油ストーブ1個、車用燃料100リットル、割り箸などを車に積めるだけ乗せて物資も搬送したという。後発隊は、前島自動車、カーテクノジャパン、ボディーショップサイトウ、馬場崎モータースが出動し、15日に現地へ到着した。先発と後発の両隊合わせ、クレーン付き中型レッカー車や大型レッカー車など計5台が作業にあたった。
交通救護センタークサカの日下剛社長は「ニュースで津波の被害を知り、広域救助隊に連絡を入れたら同行してほしいとの依頼があり、それぞれのレッカー車に一人という強行体制で向かった」と振り返る。11日から16日の間は車中で寝泊まりし、食事もろくに取らずの作業になったが、日下社長は「阪神淡路大震災の被災者の一人として、当時は皆さんの救助が本当にありがたかった。その思いと経験を生かして率先して復旧に取り組みたかった」と熱い思いを語る。
同協組は、年2回ほど兵庫県警広域援助隊との合同訓練に参加しており、同社長は「訓練が生かされて現場での対応がスムーズに行えた。今後も要請があれば率先して対応したい」と語る。(山田克明)
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