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整備士不足顕著に 10年間で専門学生が半減
2015年11月5日
トラック業界と同様に、かねて人材不足が指摘されてきた自動車整備業界。特に、トラック整備にかかわる人材の不足が顕著で、そのなかでも若年者の不足が深刻だ。現場では「これまでは突発的な故障などの修理も、トラックディーラーに持ち込めばすぐに見てもらえた。しかし現在は、『人材不足で即対応が難しいため、事前に予約の連絡が欲しい』と言われた」との声も出ている。今後、さらに整備士不足が進めば、トラックの整備に今まで以上の時間がかかり、事業経営にも影響が及ぶのではないかと危機感を持つトラック事業者もいる。
整備業界は、従業員10人以下の企業が約7割を占めており、ディーラーを含めた業界全体の7割が将来の整備要員不足を懸念しているという。国交省によると、平成15年からの10年間で、整備専門学校の学生数は半減しており、そもそも、整備士を目指そうという若者自体が激減している状況だ。さらに、整備を志した若者のほとんどが乗用車の整備を希望しており、トラックの整備士不足はさらに深刻な状況にあるという。実際に、首都圏の運送事業者を顧客とするトラックディーラーの営業担当者は、「整備士不足は4メーカーともに共通の課題」と指摘する。同社では乗用車とトラックの整備を分けて人材確保を行っているが、求人が少ないながらも乗用車には希望者がいるものの、トラックの希望者は圧倒的に少ないという。(詳しい内容は、物流ウィークリー11月2日号に掲載しております) -
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