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    砂田商会 「外」を意識した改革を

    2013年11月1日

     
     
     

    【埼玉】「息子は息子の考えでやればいい」と話すのは、砂田商会(さいたま市西区)の砂田壽三社長だ。「〝人〟が証明の時代だったから、今でも俺はGマークは必要ないと思ってるけど、息子は息子の考えがある。今、Gマークを取る準備をしてるよ」と話す表情は嬉しげにも見える。
     昭和57年に、一人で運送会社を始めた同社長。それまで、電気工事や喫茶店、製本屋など様々な職に就いたが、どれも長続きしなかった。21歳で結婚し、次の年には長男が生まれる。家族を養うために稼がなくては、とたまたま始めたドライバーだったが、「始めると、自分にピッタリだった」と振り返る。長距離トラックで、昼夜を問わず働いていたある日、出入りしていた会社で「自分でやってみないか」と声をかけられたのが独立のきっかけ。「随分良くしてもらった。今でも付き合っているよ」と話す。


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     同社では全てがチャーターのため「ドライバーを代えられない」といい、採用はこだわって「基本的に紹介での未経験者」にしていると言う。「経験者は、以前の仕事場でのくせがついていることも多い」と話す。ドライバーの定着率はよく、「どこへやっても恥ずかしくない。〝やることありますか?〟と一言えるのがうちのドライバー」と話す。
     16年前には、息子の辰也氏が入社。今は専務として共に同社を支えている。「仕事は教えるものじゃない。自分で気がつかないと」という同社長。専務は入社当時、「会社を良くしようと、とにかくがむしゃらに働いた」と振り返る。8年ほど前には、専務の発案で看板とトラックのデザインを変更し、従業員のためのユニフォームとパーカーを作った。専務は、「行った先で、暑くて上着を脱いだら下着で来るなと言われたドライバーがいた。会社のロゴが入ったTシャツなら下着とは言われない」と、ユニフォーム作成について話す。会社のロゴは専務自らデザインしたという。今年に入ってから名刺のデザインも変え、専務を中心に、より「外」を意識した改革を進めている。
     「金運が上がったみたいで、変えてから景気がいいんだよ」と笑う同社長。専務にバトンタッチする日も近いと、胸の内で思い描いているようだ。

     
     
     
     
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