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    栄信興運・東江社長 提案力とスピードが強みに

    2015年4月24日

     
     
     

    【大阪】栄信興運(東大阪市)の東江恭之社長は約3年前、専務から社長に就任。「栄信」という一つのブランド構築のため、総合的な物流を展開し「運送『屋』からの脱皮」に取り組み、顧客からの信頼を得て業績を順調に伸ばしている。
     同社の強みの一つとなっているのが、東江社長の先見性だ。震災復興とオリンピックの東京招致を見越し、人材と車両の確保をいち早く行っていたという。また、「専属ではなく全車フリーにしたことで、新規の顧客要望に応えられる体制を築いた。自社便の使いやすさ、教育の徹底で強みを出した」と話す。
     さらに、新たな車両も導入したことに加え、約300坪の倉庫を購入。「ダンプ(特殊車)を1台購入し、また購入の予定がある。今米物流センターも昨年購入した。今までは平車がほとんどだったが、ダンプなどのプラスアルファの要素で会社の価値を上げている」。


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     また、顧客の仕事内容と商品の使用用途などを現場に足を運んで商品を理解してから、物流の提案をしている。そのこともあり「顧客との関係構築には2年ほどかかるが、最終的には切っても切れない関係になる」とし、「提案力と中小企業のスピードが強みとなり、運賃が上がるようになった」。
     「社長就任時は責任が重い仕事だと思っていたが、就任して約3年になり、少しずつだがお客さんとの信頼関係を築けている」と、今までの取り組みに確信を得た。
     業界で人材不足が続くが工夫を凝らし、若い人材確保にも取り組んでいる。「ドライバーが望むなら大型車の購入も検討する。社員には、車や家を持つなどの夢を持つように、いつも言っている。給与は惜しまないし、その分、きちんと仕事をしてくれる。他社のドライバー同士の話でも当社の話が出ているようで、当社に入りたいというドライバーがたくさんいることがうれしい」と話す。また、「協力会社はパートナー。信頼関係を大事にしており、困っている時は赤字であっても助ける。すべては『栄信』というブランドを築くため」と話す。
     「今後は人とトラックを増やし、前向きに事業を展開していく。関東に営業所を起ち上げる準備も少しずつ進めている。気持ちが同じ経営者の方とは一緒にビジネスをやっていきたい」と力強く語った。
    ◎関連リンク→ 株式会社栄信興運

     
     
     
     
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