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運送会社
テイクオン 平野社長 ラジオでブランディング「伝える力を武器に」
2025年6月10日
【愛知】「伝える力は大手運送会社で養われた」と話すテイクオン(名古屋市緑区)の平野隆広社長は、同社がスポンサーとしてCMを提供する2本のラジオ番組でパーソナリティを務めている。30分の番組は「すべてアドリブ」というフリートークの達人だ。
平野社長は大学卒業後に大手運送会社に入社。37歳で起業し利用運送事業をスタート。12年前に丸の内興業を買収し、そのタイミングで同社も一般貨物事業へ参入した。この2年で労働時間・就業規則・賃金規定を見直し最新デジタコを導入、グレーゾーンからホワイトへの劇的変化を遂げ24年問題をクリアした次の課題を「ブランディング」と捉え、メディアを活用してテイクオンの名を印象付けている。
若いドライバーをターゲットとする番組「TAKE ON ENERGY MUSIC」(FM愛知)は、地元アイドルグループのメンバーを相手にトークを展開する。放送は疲れがたまりがちな週の後半、金曜日の朝5時30分に始まり、早朝から働くプロドライバーに声の力でエネルギーをチャージしたいとの思いを込める。
一方、土曜日のゴールデンタイムに放送する「おさるのどーでしょう!」(CBCラジオ)は、人気芸人の明るく元気の良い雰囲気を企業イメージと結び付ける効果も。もとよりスポンサー契約ができること自体、「コンプライアンスを順守しクリーンであるというメッセージになる。そのおかげで求人に困ることはない」と同社長。
年間スポンサー料は2本で2400万円にのぼるが、「知名度も上がり、それだけの価値はある。やろうと思ってもできないこと」とキッパリ。ラジオ出演による人脈の広がりや学びもすべて経営への力に変換している。昨年の売り上げは丸の内興業を含め14億7000万円。今期は16億9000万円を見込み、過去最高益となる好調ぶりだ。
対話を通じて相手の感情を読む平野社長。大切にしているのは「人の気持ち」であり、「相手からいいと思われるためのスキルを磨くこと」が良好な関係づくりやトーク力に磨きをかけているようだ。
◎関連リンク→ 株式会社テイクオン
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