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    レンゴー 荷物を最適な大きさに自動可変「ジェミニパッケージングシステム」

    2017年9月12日

     
     
     

     人手不足にあえいでいるトラック運送業界では現在、物流効率化が喫緊の課題となっている。ヤマト運輸の運賃値上げがマスコミで取り上げられるようになってから、国内の宅配システムが危機に瀕していることは、多くの消費者が知ることとなった。ここに来て、注目を集めているシステムがある。国内最大手の総合パッケージメーカーであるレンゴー(大阪市北区)が出している「ジェミニ・パッケージングシステム」だ。同社のパッケージ部門開発本部の吉田正徳部長(写真中央)、藤井利明課長(同右)、広報部の室谷哲郎部長(同左)に話を聞いた。
     レンゴーが提案するパッケージングシステム「ジェミニ」は、段ボールを最適の高さに整えることができる。「例えば、最適化により従来の半分の高さになれば、トラックに積み込む荷物を2倍にすることができるようになります」という。いままでのネット通販では、商品より大きい段ボールを使って、消費者まで商品を届けていた。「それをCD一枚であれば20mmの高さの段ボールで梱包することができる」という。
     「(宅配システムの人手不足騒動以来)問い合わせは増えていますが、いままでにまいてきたタネが効果を発揮してきたとも言えます」という同社。「ジェミニ」は2013年の発売以来、6台を販売。「主に通販関係の皆様に販売させていただいている」という。


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     「通常、通販での発送作業には、かなりの人手が必要となる。しかし、ジェミニでは機械が自動で商品の大きさを確認し、適切な大きさの段ボールで梱包することができり。人手は商品を置く人間と回収する人間だけ。20人くらいの省人化ができた顧客もいると聞いている」という同社。「喜んでいただいている声も届いています。いままでなら作業する人が集まるかどうか不安だったが、システムを導入したお陰でそんな心配をする必要がなくなったという顧客もいる」という。
     「ネット通販を利用していると、なぜ、この商品に、こんな大きな段ボールを…と疑問に思うことも多かったのだが、ジェミニを使えば、そのようなことはなくなる」という同社。「しかも、従来の梱包作業だと、ミスなく作業するにはある程度の経験と知識が必要だったが、ジェミニだと商品を定位置に置くだけ。雇ったその日から働いてもらうことができる。難しい作業はまったくない」という。
     「現状の作業内容によって大きく変動することもあるが、だいたい1日当たり1万個以上の商品を出荷するなら、ジェミニを導入した方が、コスト的にメリットが出る」という。同社ではジェミニを採用しやすくした簡易システムの「ジェミニS」も開発。スペースもコンパクトになり、3分の1程度の広さで導入できるという。
     また、商品の「ポストイン」も考えて開発されたジェミニシリーズに対して、通常の大きさの段ボールを想定して開発されたのが「I-PACK」と「e-Cube」。どちらも内容量にあわせて自動で最適な高さに段ボールを可変梱包することができる。天面付きのI-PACKは12台、折り込み天面封かんのe-Cubeは8台が導入されている。
     「導入にあたっては現状の作業分析から設置レイアウトなど詳細に打ち合せを重ねた上で、実際にシステムが動き出すまでには半年ほど必要だが、スペースと電源さえあれば、どこにでも設置することが可能」という同社。ただし、「長尺ものや30kgを超える商品は対応できない」というが、一般的な商品であれば、まず大丈夫という。
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     ジェミニシステムの開発には2年かかったという同社。「1人や2人で開発できるものではなく、社内の総合力で開発してきた」という。「段ボールのプロだからこそ開発できたシステム」と胸を張る。段ボールのことを知り尽くしている会社であるレンゴーだからこそ、顧客のさまざまな要望に応えることができるとも言えるだろう。
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     物流効率化に悩まされているトラック運送業界にとって、既存の物流システムの概念を吹き飛ばすシステムの登場と言える。今後、国内の物流システムを改革する上で欠かせないものになりそうだ。
    ◎関連リンク→ レンゴー株式会社

     
     
     
     
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