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    電力料金を大幅に削減する「エコ・ギャランティー・システム」

    2009年1月8日

     
     
     

     使用状況に合った契約にすることで、電力料金を大幅に削減―省エネ・省コストコンサルティングを展開するイーエムシー(東京都千代田区)は、電流監視装置「エコ・ギャランティー・システム(EGS)」の販売を開始している。
     電力の基本料金削減を実現するという同システムについて、WEB戦略企画室の川畑雄太プロデューサーに話を聞いた。


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    川畑雄太プロデューサー
     倉庫や工場などの施設の電力の基本料金契約には2つのパターンがあるという。一つが、負荷設備の容量をもとに算出する「負荷設備契約」。もう一つが、メーンとなるブレーカーのキロワット数で決める「主開閉器契約」。
     川畑氏によると、ほとんどの施設が前者の「負荷設備契約」だという。「すべての設備がフル稼働する状況はそんなにないが、(使用容量がオーバーして)稼働がストップしてしまうことのないよう、この契約にしているケースが多い」。しかし、これだと稼働率が低い設備も最大値で計算されてしまうため、非効率的と言える。
     発売した「EGS」は、「主開閉器契約」への切り替えを実現するもの。同システムは電子制御のブレーカーで、電流をリアルタイムで把握。契約した電力量を超えても、JIS規格に定められた時間内であればブレーカーも落ちずに済む。また、超えた際には警告音も鳴る。契約の電力量については、同社の電力コンサルタントが施設での設備使用状況をチェックし、最適なキロワット数を算出。業務に支障をきたさないよう、最適な電力量を割り出す。
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    電流監視装置「エコ・ギャランティー・システム(EGS)」
     価格は1台35万円から。同氏によると、「電力会社によって異なるが、電力の基本料は1kwあたり月額約1000円」。契約を変更することで、施設によっては契約容量を10kw以上、小さくしたという事例もあり、削減量を10kwとした場合、年間で12万円のコスト削減が実現する。
     いまのところ、農協(JA)や漁協(JF)の倉庫のへ導入がメーンとなっている。「漁協は冷蔵・冷凍設備の付いた施設も多く、削減効果も高い」(同氏)。もちろん、物流事業者の保有する倉庫でも活用可能だ。コスト意識をこれまで以上に強くしなければならない今、電力契約の見直しは効果のある策と言えそうだ。
     なお、同システムは「カーボンオフセット」が導入されている。同システムを1台購入するごとに、1t分のカーボンオフセットが実行される仕組み。
     同社HPは、http://www.emc1.jp/

     
     
     
     
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