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    国際海コンシャシー買い替え 「補助」より「保有コスト」を

    2009年5月22日

     
     
     

     国際海上コンテナの輸送に使われるシャシーの買い替え補助策が09年度補正予算案に出された。3軸シャシーへの買い替え費用として1台あたり75万円、2軸シャシーの廃車費用に同10万円の補助を見込むなど、大幅な支援策だ。


     しかし、シャシーを使う事業者の声は「シャシーの共同保有」といった、金をかけない方向性だ。コンテナ物量回復などの具体像が描けないなかでは、買い替え補助がうつろに響く。
     事業者にとって今回の助成策は、昨春議論になった全長20フィート(約6m)コンテナのフル積載問題が尾を引いたものに映っている。10年間の期限付きで認められていた20フィートコンテナ輸送専用の2軸シャシーの積載重量の緩和策が終わり、昨年4月からは24t積みの20フィートコンテナを積載するには3軸シャシーを用いる必要が生じた。
     同型のシャシーは、ほとんど出回っていなかったため年度末に需要が逼迫し、価格も「300万円前後に吊り上げられていた」(事業者)。このときに補助があれば…と悔やむ声も多い。
     昨秋以降の世界不況で、例えば神戸港のコンテナ物量は半減している。シャシーの必要性が乏しいなか、補助があるとはいえ自己負担のともなう買い替えには抵抗がある。
     ある事業者は「金を出せばいいってもんじゃない。シャシーの共同保有組織を作り、必要なとき借りられる仕組みなどが今は必要。トレーラヘッドに比べて1台の価格は安いが、ヘッド数の3倍程度持つシャシーの保有コストが問題だからだ」と話す。(西口訓生記者)

     
     
     
     

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