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    札幌市 地下鉄で貨物輸送 全国で初めての実験

    2010年10月22日

     
     
     

     札幌市は9月2ー15日にかけて、市営地下鉄で貨物輸送を行う全国初となる社会実験を行った。
     都市部の渋滞緩和やCO2排出量軽減を目的としたもので、ヤマト運輸北海道ソリューション支店、建設コンサル企業、学識経験者などで構成される都市型新物流システム研究会と共同で実施した。


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     同社会実験は、ヤマト運輸の「札幌ベース」(厚別区)ー「大通宅急便センター」(中央区)間で1日3便行われていたトラック輸送のうち、1便を地下鉄東西線の「新さっぽろ駅」ー「大通駅」の輸送に切り替えるもの。
     両駅間は約12kmで、運行時間は19分程度。宅配便やメール便を地下鉄輸送向けに改良した専用キャリーに入れ、乗車率の低い午前10時ー午後2時の時間帯にヤマト運輸の配達員が1日3便(1往復半)、地下鉄で荷物を運んだ。
     市長政策室企画部では「乗客からの苦情や配送の遅れ、そのほか大きなトラブルもなく、順調に推移した」と説明。「今回の一番の目的は、乗客と荷物を同じ車両にのせた時の安全面、運行面の影響を調べること。
     結果は検証中だが、2週間で60台のキャリーを運び、大きな問題はなかったようだ」としており、今後は「今回の結果を踏まえ、冬季の実験を行うか検討する。本格的に事業化するかどうかは、これからの判断」としている。
     地下鉄は新たな輸送モードになりうるのか、トラック運送事業者からの注目も高い。市内の事業者からは、「都市部の交通渋滞を緩和させるために、貨物専用の地下鉄車両の設置や、乗客がいない終電後の貨物輸送などが実現すれば面白いのでは」といった声も聞かれる。
    ◎関連リンク→ ヤマト運輸株式会社

     
     
     
     

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