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    笹子トンネル事故で緊急点検 公道の安全大丈夫?

    2013年1月8日

     
     
     

     中央道・笹子トンネル事故以来、全国各地で緊急点検が実施されている。トラック運送事業者がいくら安全運転を徹底しようが、その基礎となる公道の安全が揺らいでいては、運送事業者にはなす術がない。今回は高速道路での事故だったが、高速道路よりも一般の国道や都道府県道、市道などが圧倒的に多い。そういった一般道路の安全点検はどうなっているのだろうか。関係者に話を聞いた。
     国交省によると、今回の事故と同様の天井板を設置している(地方自治体が管理している)トンネルは全国で12か所ある。同省では「各道路管理者により、国と同等の点検を実施済み、または実施予定」としている。
     ただ、今回の事故で注目したいのは、老朽化するのはトンネルだけではないということ。道路全般の施設についての点検はどうなっているのだろうか。


     国道について京都国道事務所は、「パトロールは2日に1回、2つある出張所で各2台の計4台で実施している。主に目視点検で、トンネルなども一緒に目視点検している。そのほか年に1回、構造物点検を実施、5年サイクルで詳細点検をしている。これは近接したところからの点検でリフト車などを用い、打音や実際に作業員が触って点検する」(管理第二課)という。「予算については道路管理全体では減っているが、点検維持はその中でも横ばい。安全点検の重要性を考えれば、今後は増えていくのではないか」と説明する。
     都道府県道については、「京都府が管理する道路については、すべて京都府でやっている」(京都府建設交通部道路課)という。「管内すべてを22台のパトロールカーで道路パトロールしている。1週間ですべての路線を回り、主要な道路については週に3回実施している」と説明。「トンネル点検は年に1回、職員が行っている。これは目視での点検。また、5年に1回ほどのペースで外部業者への委託も行っている」。
     予算について、「毎年の予算が増えているということはないが、点検の予算は前年度を下回らないように努力している」という。「今回の事故を受けて、その重大性から維持管理の重要性が見直される可能性はある。道路の施設というのは、当然ながら老朽化してくる。予算の中で、できる限りの安全性を追求している」と説明する。
     市道について京都市では「市内8つの土木事務所がパトロールカーによる目視の点検をしている」(土木管理部調整管理課)としている。パトロールカーは8台だが、「作業車両も3、4台あり、点検も実施している」という。
     「もちろん、幹線道路などの点検頻度を多くし、生活道路を少なくするなどのメリハリはつけている。トンネルの点検については、今回の事故を受けて(これからは)落下物の点検をする必要があると考えている」と話す。「平成18年度にトンネルの点検をしているので、今後はフォローしていかなければならない」。
     また、予算については、「維持管理については問題意識が以前からあり、他の予算に比べれば高い水準にある。他と同じように減らされているということはなく、優先順位が高いと言える」と話している。

     
     
     
     

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