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    2013新春熱闘対談 竹原慎二氏×佐久間恒好氏(3)

    2013年1月24日

     
     
     

    礼儀正しいドライバー
     佐久間 竹原さんの夢を教えてください。
     竹原 女子のチャンピオン、男子のチャンピオンをいっぱい作って、伝統のあるジムにしたい。ジムはいっぱいあるけど僕らは下っ端なんで、これから残していける名門のジムにしたいなと。世界チャンピオンが二人で経営するジムって、今までに二つしかないんですよ。一つは白井さんと具志堅さんのジム。白井さんはもう亡くなったんですけど。そうするともう僕らしかないんですよ。我の強い二人なんでうまくやっていくしかない。で、いいチームをつくっていこうと。


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     佐久間 いい会社を作って残していきたいというのと同じですね。
     竹原 物流業の人によく聞くんですが、昔はある品物を専門で運んでいたのが、色々変わっていくじゃないですか、時代の流れとともにね。大変ですね。だから本当に頑張ってほしいですね。配達のドライバーなど本当に良い人多いですよね。礼儀正しく、明るく元気で。こっちまで嬉しくなるような人がいます。
     佐久間 そう言っていただけるとありがたいです。
     竹原 中には違う人もいますけどね(笑)。
     佐久間 一人でもマナーの悪い人がいると、業界全体のイメージにされてしまうので、この辺が非常に残念なところなのですが。
     竹原 そうですよね。
     佐久間 それであきらめては駄目だと思います。われわれ業界の内輪の話なんですが、「業界の社会的地位の向上」という目標に、ずっと以前から取り組んでいるのに、なかなか認知されない。「ライフラインで大事だ」と言っていただく割には、それに見合った対価がなかなか得られない。この前、私、「そういう風に言ってる自分たちはどうなの」と、全国の仲間たちに投げかけたことがあるのです。よく各地の立派なホテルを利用して、大会などを開いているのですが、その時、勉強中や大会中は静かにしてもらうのは当然ですが、それが終わって、帰る時などエントランスなどパブリックスペースを通るじゃないですか。そういう場所を通るときに、例えばお酒が入っている場合などの態度、立ち居振る舞いって「どうなの?」って。大きな声を出したり、2次会どこへ行くんだとかワーワー。
     竹原 下の下じゃあ(笑)。
     佐久間 自分たちが社長業として国民の前で、唯一好印象を与えるチャンスなのに、看板が大きくあって。なぜそのチャンスにきちっとしようとしないのか。その半面、自分たちの理想を言うし、社員にも「マナーのいい運転して、失礼のないようにサービスしてきなさい」と様々な角度で教育している自分たちが、社長同士の集まりになると、2次会行く時に騒いで。恥ずかしい話ですが、ここ1か月ぐらい、このことを全国各地の代表メンバーにメールで発信して「考え直すべきだ」と呼び掛けています。
     竹原 でも、まあね。飲んだら仕方ないですよね(笑)。
     佐久間 東日本大震災をきっかけに青年経営者のネットワークがさらに広がっています。トラックは全国に6万社以上ありますが、これが1社1社、被災地支援で動くよりも、トラック協会として一体となって動いたほうが当然、大きな力になりますし、その中で青年部という若い5300人のグループがあるわけです。ト協として一番外側の社会的に見られる名前のところは、国や自治体から「これを、何を運んでほしい」といわれる。それとは別に、青年団体は自分たちでお金を集めて、今も支援を続けています。
     竹原 素晴らしいですね。
     佐久間 そのタイミングを逃しそうになったことがありました。昨年の大震災の3月11日は金曜日でした。土曜、日曜と連絡がなかなか取れず、月曜日のタイミングを逃すと一斉にいろんなことが個々に始まってしまうと非常に危機を感じまして、月曜日は全国をまとめることに徹したんです。独自のことはできるだけさせないように、一つになってと。それで結果論ですが、いろいろ反感、お叱りを受けたのですが、不思議なことに1年半たって、今褒められるんです。本当にその時、自分自身を見失いそうになった。いったい何が正しくて、何が一番良いのかとか、人を助けようと思うのに、なぜこんなに叱られなきゃいけないのかとか、人を助けるのに、なぜこんなに議論しなければいけないのか、「会議をしなければお金が使えない」「そんな団体なら解散すればいいじゃないか」とか。非常につらい数か月間があったんです。
     竹原 大変でしたね。あれほどの大災害では何をどうしたら良いか分からないですよね。まとめてそれを指揮してくれる人がいないとできないですものね。
    社会貢献などコラボを
     佐久間 ボクシングの世界と物流業の世界が表立ってコラボレーションすることなど、なかなかないと思うのですが、「社会貢献」という分野などでは何かできることがあると思います。ぜひ、今後やらせていただきたい。
     竹原 そうですね。自分だけWINでも駄目ですしね。みんなWIN─WINになれるように頑張らないとね。でもとりあえずWINになりたいですよね(笑)。金もほしいし、名誉もほしい(笑)。
     佐久間 われわれ物流会社でいうと「今、この時代に新たにトライして乗り切っていこう」と。何でもそうですがゼロから立ち上げるという、そのリスクに対して挑んでいく姿というのは励みになります。
     竹原 夢というのは、一歩ずつ上の目標を作って、それを全部クリアしていって、やっと夢は叶うと僕は思うんですね。

     
     
     
     

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