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物流ニュース
「こんな運賃に誰がした」昔の運賃表と比較
2013年5月17日
「昔は12万5000円、それが現在は8万円。スポットでもらう帰り荷の場合は同じ8万円でも税込みというケースも少なくないから、はっきりいって異常だ」と兵庫県中央部の運送社長。机の引き出しから平成2年の運賃表を取り出し、電卓を叩き出した。
地元から東京まで大型トラックを走らせる想定で、距離制運賃の掛け率に基づいて計算すると、確かに12万円を超えた。「いまの若手経営者からすれば信じられない話だろうが、休日(2割)や深夜・早朝(3割)、悪路(同)などの割増料金、さらに30分刻みの車両留置料まで明示されていた」と述懐する。
嘆き節は止まらない。「消費税が導入され、それまで12万5000円だった運賃は10万円ほどに値下がり。それが、いまは8万円。トラックの新車価格が上昇し、軽油の値段も当時の倍以上になっているにもかかわらず、運賃だけは下がり続ける。仕事がなければ生きていけないから、(安い運賃で割って入る同業者を)だれも責められない」。
同社長の話のなかで、さらに驚かされたのは「消費税を内税扱いにされる運賃がある」ということ。定期の仕事など通常の取引ではないようだが、「帰り荷でもらう仕事のなかには、同じ8万円でも消費税込みというケースが意外に少なくない」と社長。現行の5%なら実質の運賃は7万6190円で、これが8%だと7万4074円、10%になれば7万2727円と、どんどん目減りしてしまう。
「預かり金」ではあるものの、消費税を日常の運転資金として回す中小事業者が大半。「納税の時期がくれば信用金庫でカネを借りて払っているのが実情。消費税の税率が8%、さらに10%へと引き上げられることを踏まえれば、運賃収入が減り続けるなかで金融機関からの借入額だけが増える一方になってしまう。業界全体が真剣に考えないといけない問題だ」と神妙な面持ちで話している。この記事へのコメント
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物流メルマガ
酷いもんですよ帰り荷なんかほぼ5万ですよ会社から提示されてる売上は本州内なら会社がごまかしてるのかわからんけど
帰り荷4tw熊本から加古川32000円でした
それはえげつないですね。本当に油代ですね。空気運ぶよりかはましってゆう運賃ですね。9年前の記事で書かれていることが現在でも違和感ない業界というのが恐ろしい
ほぼボランティア、いや赤字ですん
物流がないと世の中回らないとかいいながらこれだよ
いくら標準運賃とバカのひとつ覚えみたいに言ったところで、2次請け3次請けみたいな運賃の暴落システムと自社で走りもしないくせにアホみたいに仕事を横取りする天下の某大手運送会社を規制しない限り負の連鎖は終わらない。
走らないと給料ならない運賃の仕組みの中で働き方や時間の規制をかける国も矛盾してるし
運送業界仕事が薄いのに人手不足とか矛盾でしかない
物流後回しにしていることがよくわかります
良くなるならとっくに良くなります
つまりこの先も良くはなりません
2024年問題は来年先延ばし決定でしょう
飲酒運転も無くすならば東名事故起きた時点で無くなります
警察が先頭を切って飲酒運転しているんですから無くなるわけありません
海外と違い日本の運送業はまとまりがないのが現実!
トラック協会も名ばかりでまとまりがないのが現実では?
トラック協会を中心にストライキを宣言して、物流を止める覚悟が必要では?
全米で燃料の高騰で、ストライキしてますよね。
運送各社が値下げ競争をした結果が今なのです。
荷主サイドは値下げしてもやれるんなら上げるしつようなしと考えてるでしょう。
荷主サイドは、運送業界を駒使いか便利屋さんぐらいにしか考えてないのも現実ではないでしょうか?
今を作った運送業界が問題なんです。
国になんとかしてと頼んでも答えは一つです!
適正価格を決めてるのにやらない運送業界が問題だと言って逃げるでしょうね。
運送業界は言うでしょうね、そんなの請求出来るかとね。
今やらなければ運送業者の車庫はトラックの展示場となるでしょう。
高速料金も変わり、働き方改革もある中、真剣にトラック協会も、運送業も運賃について考えないといけない時期
それでも有難うの声だけをエネルギーに変えている長距離ドライバーでした。