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    自社ドライバーの質守るために決断

    2013年12月19日

     
     
     

     荷主の担当者によっては、運送業に対する理解が浅く、運賃だけで評価するケースも多い。こうした中で神奈川県のある事業者は、荷主との関係を見直している。運賃の額で見直すのではなく、荷主を見極めて、自社の品質を第一に守るための決断だ。「安い運賃で運んでくれればいいという荷主とは付き合わない」とする同事業者には、利益率などとは別の判断基準がある。
     制度開始から10年が経過するGマークやグリーン経営認証など輸送品質を示す認証を取得しても、運賃にまで反映したという話は少ない。「どんなに努力しても結局、荷主は運賃にしか関心がない」と嘆くような場合もある。


     同事業者の場合もドライバー教育に力を入れて、零細企業としてできる限りの品質向上と法令順守に努めてきた。Gマークの申請の際にも、指摘事項はゼロだった。そんな事業者が、「運んでくれればいいや、というような荷主とは付き合わない」という決断をした。
     そこには、運賃の安さという利益の問題とは別の理由がある。「そういう荷主はこちらからお断り。入っている同業者も質も低下している場合があるから」という。荷主が品質や法令順守などを評価基準にしないで、運賃だけで運送事業者を選んでいる場合には、違法な事業者も入り込んでいる確率が高くなるからだ。
     「違法改造のトラックやマナー・礼儀など無視したようなドライバーが周囲にいる環境の中で、自社のドライバーが一人だけであいさつや礼儀作法をしっかりしろというのも酷な話」と同事業者。「朱に染まれば赤くなるというが、運賃にしか選択肢をもたない荷主のところには、悪質な事業者やドライバーが入り込んでいることがある。自社のドライバーが、そうした雰囲気に染まることを恐れる」という。
     「運賃が安ければいいというような荷主こそが、ちょっとした事故やトラブルが起きると大騒ぎする」と同事業者。以前、同じ荷主に入っていた運送事業者のドライバーが、交通事故を起こしたが、荷主に報告もしないで帰ってしまった。問題が発覚し大騒ぎとなり、同じ荷主に入っていた同社にも調査が来た。「これはとばっちり。普段は安全や品質は重視しないで運賃しか見ていないのに、何か事が起きると全部一緒にして締めあげる。そんな荷主とは離れようと決めた」。
     運賃だけでなく安全や品質、教育まで評価基準に入れている荷主は、厳しくても周りの運送事業者もレベルが高い。そうした場所に自社のドライバーを入れておくと、自然にレベルも高くなってくるのだそうだ。

     
     
     
     
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