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物流ニュース
アズスタッフ ドライバーの特定技能紹介事業を開始 ベトナムの送り出し機関と契約
2025年2月27日
ドライバーの人材派遣・紹介サービスを手掛けるアズスタッフ(小林周一社長、東京都新宿区)は、ベトナムの送り出し機関と契約し、自動車運送業の特定技能紹介事業をスタートさせた。現地での人材募集や日本語教育、交通教育を進めていくという。
同社社長室の谷口愛斗室長は、「ベトナムは、ほかのアジア諸国と比べても運転免許制度がしっかりしている。当社ではさらに現地に日本人の教官を常駐させ、日本の交通ルールやモラルなどを座学と公道での運転実習で、きめ細かく指導する。私も現地で確認したが、しっかりと教育が行き届いていると実感している」と胸を張る。
「特定技能の最大の難関は外免切り替え」と指摘する同室長。「入国後、6か月以内に合格しなければならないが、合格率が低く、課題になっている」という。「当社は、入国後も教習所で10時間の交通教育と、外免切り替え対策を行う。試験場によって実技試験の難所が異なるが、全国に拠点がある当社では、ノウハウを蓄積しているため、ポイントを絞った対策で、不合格リスクを最小限に抑えられる」。
外国人採用での1人あたりの人材紹介料は60〜80万円。支援委託費は月額3万円。これに渡航費や寮費などが追加される。「人材紹介や求人広告では必ず確保できるとは限らないが、その点、外国人材の場合は、オーダーいただいた人数を確保できる」とし、「現状は走り始めたばかりの事業のため、都度募集と面接を行ってから教育に移るが、今後は人材プールも構築したい」と語る。
「オーダーをいただいてから入社まで、7か月〜1年ほどの期間が必要」と話す谷口室長。「ドライバー人材は現地の普通免許を所持していることが前提となるが、これから外国人ドライバーのニーズが増えれば、普通免許を持つ人材が枯渇する可能性があり、ゼロから取得する場合は入社までさらに時間を要する」と懸念を示す。
同社はすでに、外国籍人材の派遣・紹介サービスを提供。「繁忙期には、1日1000人が活躍している」とし、「当社にもベトナムやネパール出身の社員が複数在籍しており、入社後のアフターフォローは万全」と笑顔を見せる。
◎関連リンク→ 株式会社アズスタッフ
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