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    ロールボックスパレット活用の動き 省人化、省力化ツールに

    2017年7月20日

     
     
     

     運送業界で労働力が不足する中、省人化とともに、女性や若年層にも負担を少なく省力化できるツールとして、コンビニ配送などでもロールボックスパレット(RBP)、いわゆるカゴ車を活用していこうという動きが高まっている。しかし、RBPや台車、カゴテナーなど「人力機械工具」を起因とする労災件数は、平成23年以降800~900件前後で推移し、RBPによる死亡災害は年間1~2件発生しているのが実情で、厚労省も平成27年に「ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル」を作成し、注意を呼び掛けている。作業員が安心して業務に携われる環境を作るためにも、事業者や管理者がRBPの特性を知り、指導に生かしていくことが求められる。
     厚労省の「職場のあんぜんサイト」で公開されている(死傷)データベースから、平成22年度の一般貨物自動車運送業におけるRBPなどが関与したと思われる災害事例は206件。陸災防の中尾陽安全管理士の分析によると、事業規模50人未満の企業での発生件数が約半数の103件で、発生件数は4月、5月、12月の繁忙期、発生時間帯は午前6時から正午に集中し、センターなどへの搬入時間と重なっている。RBP単独作業中の労災件数は105件、テールゲートリフターが関与する作業中の労災は115件で、後者の方が若干多い。


     データベースに重量の記載のないものが多いというが、判明している被災時の重量は「200kg以下」9件、「200~400kg」9件、「400kg超」4件と、重量と発災の関連性をとらえることは難しいと言える。
     汎用されているRBPの最大積載量は500kgが多い。中尾氏によると、メーカーは最大積載量について「底板に均等に重量がかかった場合の積載重量」と定義している。作業員は通常、段ボールなどの形状から効率の良い積み付けを考えるだろうが、荷物の重さは様々で、偏荷重となることは大いにあり得る。
     一見同じように見えるRBPだが、前後左右に動く自在車輪と固定車輪の組み合わせで、その取り扱い方法は変わってくる。車輪配置は大きく分けて4パターンある。ストッパー付き自在車輪を備えた①「前後左右移動可能タイプ(Cタイプ)」と②「左右方向移動可能タイプ(Aタイプ)」に加え、ストッパーがなく③すべて自在車輪の「前後左右移動可能タイプ(Dタイプ)」と④「左右方向移動可能タイプ」――。前後左右に動く自在車輪は、車輪の取り付けセンターピンと車輪事態の重心がずれているので、回転によって積載荷物の影響を受けて重心のバランスを取るが、路面に凹凸があると偏芯して倒れやすいという。固定車輪は、きちんと平行に取り付けられているかがスムーズな移動に影響する。
     RBP自体、「JIS規格などの規制があまり強くない」といい、製品を作るメーカーの自由度が高い。また、RBPの保有は荷主の工場やセンターの場合が多いため、運送事業者自らがアンテナを張って情報を入手しない限り、RBPの違いについて知る機会がない。RBP本体の重量も、メーカーや材質によって37~61kgと幅がある。車輪が正常に動くかどうか、そして、車輪がどのような動きをして、どの程度の荷物を載せると安全に運ぶことができるのかを、事業者や管理者が理解し、作業員に指導していく必要がある。
     陸災防は昨年度からRBPの安全作業セミナーを、神奈川県横浜市、同厚木市、群馬県前橋市、千葉県千葉市の4か所で開催。RBPの特徴の説明やチェックリストに基づいた作業点検の方法、実際にRBPに荷物を積み付けてのデモを行い、正しい使用法を指導している。今年度は、安全作業のためのテキストおよび作業者用の小冊子を作成し、全国47都道府県でセミナーを開催する予定で、さらに内容をグレードアップする。

     
     
     
     
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