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物流ニュース
トラボックス 「トラじろう」など利用促進
2019年8月16日
会員数約5万社、全国の1万4500社以上の運送会社が登録する日本最大級の物流ネットワークを運営するトラボックス(吉岡泰一郎社長=写真右、東京都渋谷区)。
今年で20周年を迎えて吉岡社長は、「これからの運送会社は、営業力強化のために高いアンテナを張っていくことが大事になってくる」としたうえで、「船井総研ロジとの提携で、3月から有料にした中小運送会社業務支援システム『トラじろう』の利用を促進していきたい」としている。
これにともなって、執行役員の森下史人氏(同左)が「営業力の強化に加えて、空きトラックの活用とトラックの空きスペースの活用が重要」とした。
まず、「ドライバーやトラックが少なくなるということは、それだけで運送会社に価格交渉力が付いてくるので、徐々に運賃の上がる兆しも増えてくる」とし、「荷主から選んでもらう時代から、運送会社が荷主を選ぶ時代になってきている」と考えられる。
こうした状況を踏まえ、新たな売り上げを獲得する3つの方法として、同社の「物流見積もりサービス」「求貨求車サービス」「トラじろう(中小運送会社業務支援システム)」の3つのサービス利用を提案している。
一つ目の「物流見積もりサービス」は、物流に困っている荷主、または個人と運送会社を結ぶサービスで荷主から見積もりが欲しいと案件がサイトに寄せられる。
同サービスを利用することで、新しい荷主を獲得したり、獲得後に直接取引で定期の案件がもらえるようになったという運送会社もあるなど、通常の営業で取引できない荷主にも気軽に提案することが可能となる。
二つ目の求貨求車サービスについては、「当社の求貨求車サービスは特殊で、荷物の情報を検索して運びたいという会員は直接荷主に電話し、口頭で契約することができる」とし、「繁忙期は1日2万件近くの情報が掲載されるので、全国の荷動きを見るためにも使う人もいる」という。
三つ目の「トラじろう」というサービスは、運送業界の人手不足、トラック不足の助けになりたいという考えで同社が開発したオリジナルサービス。配車マンや経理担当者の手間を大幅に削減するシステムになっている。
このシステムでは、荷主から受注した案件の管理や、配車の管理、ドライバーの日報作成、荷主ごとの請求書の作成といった作業を一元化して、スムーズに行うことができるため、事務作業の効率化が高まり、余力をほかの仕事にまわすことができる。
「配車ソフトを使ったことが無い」「パソコン操作が苦手」「配車システムは機能が複雑で使いこなせない」「配車と請求が別々で作業に膨大な時間がかかる」など、こうした問題を「トラじろう」は解決することができるという。
必要な機能のみに集約して開発しているため、説明書がなくても直感的な操作が可能で、マウス操作だけで配車から請求書の発行まで完了することが可能。一番の特徴としては、トラボックスの情報と連動している。
トラボックスで成約した案件以外にも、既存の荷主の案件なども登録することができるので、「手間の削減」や「時間の短縮」にメリットがある。さらに、空きトラックやトラックの空きスペースを他社に公開することで「売り上げの増加」にもつなげることができる。
◎関連リンク→ トラボックス株式会社
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