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物流ニュース
軸重・過積載で取り締まり強化か 高速道路
2019年7月26日
一時的な過積載や軸重違反に対して、高速道路でも厳しい取り締まりを実施したことで違反点数が重なり、ETCカード(割引がなされるコーポレートカード)を発行する協同組合から退会させられるケースが多く、業界内でも処分の緩和を求めるなど様々な活動が行われていた。しかし、最近になって、高速道路会社や警察などの共同で行われる過積載に対しての取り締まりが、再び強化されたのかは定かではないものの、軸重違反や過積載の摘発を耳にすることが再び増えた。
大阪府泉州地区の運送会社では先月、無人航送で輸送されてきたシャシーをトラクタでけん引して大阪から中部方面へ配送した際、西名阪自動車道上りで、過積載の取り締まりに遭遇し、同社がけん引するトレーラの積載量が調査され、600キロの積載オーバーと判明し、過積載運行として摘発された。
同社社長は「今まではトレーラ運行で軸重違反の警告などを受けたことは何度もあるが、過積載として違反になったのは初めて。実際、トレーラの場合は20トン超の積載量で、まさか600キロの重量オーバーとは思いもよらなかった。けん引シャシーにはシートが何枚も重ねられ、雨水などの防水が念入りに行われていて、積載量は車検通りだったとしても、ガッチャやシートなどで重量がオーバーしたのではと考えている。ドライバーも、大幅に積載量がオーバーしていれば走行時に気付くが、数百キロのオーバーではさほど負担を感じることも少ない。当社もコーポレートカードを使用しており、何度か軸重違反で警告を受けているため、今回の過積載摘発で違反点数が30点超となるので、コーポレートカードを発行する協組からは退会を求められるものと予想される。運送業界でも労働時間に対して規制が強化され、高速道路を通行することで労働時間短縮に取り組んでいたので、割引なしでの高速道路の利用は経費的にも厳しく、今後どのような形で配送するか検討していく」と話した。
阪神高速で自動軸重計測器での取り締まりで複数回反応し、高速道路会社から警告並びに違反点数が示され、すでに一部コーポレートカードが使えないなどの違反となった泉北地区の運送会社では「グループ会社で違反がないため、高速道路を運行中、再びトレーラが軸重違反で警告を受けて違反点数が加算された。当社も別会社で、すでにコーポレートカードの割引停止となっている会社も抱えている。今まで違反がなく、割引を受けていた会社でも立て続けに軸重違反と警告を受けているため、この会社でも点数が30点を超過して、再び割引が停止されれば、輸送に大きな支障を来すこととなり不安に感じている」と語る。
昨春ごろまでは軸重違反に対する取り締まり方法が厳しいとして各団体が活動し、一部では収まりを見せていたように思えたが、今年に入って再び軸重違反などに対する取り締まりが厳しくなっているという話も多く寄せられている。特にトレーラを運行させる運送会社にとっては労働時間短縮を図るために高速道路を利用していたが、違反が重なれば割引停止となり、高速道路を利用できなくなるため不安を感じているようだ。
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