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物流ニュース
管理職の働き方 人材集まる会社めざして
2020年2月4日
深刻な人材不足の中で、運送業ではドライバー募集の求人だけでなく、管理職候補という形の採用も増えている。出世のチャンスが多いのは中小の運送事業者だが、出世願望が少ない人が増えている中で、管理職になりたいという人材が増えるような環境づくりが必要だ。
管理職が育っていなければ、指示命令が徹底されない事態に陥る。社員数20人未満であれば、社長1人で見渡すことができるが、20人以上50人未満の規模になれば、社長1人だけでは限界がくる。
会社にとって必要不可欠な管理職を採用する際は、まず既存の社員とうまく業務を行っていく協調性があるか、リーダーシップを問うような質問が必要だ。一方で管理職を目指す人材がやはり気にするのは、業界、特にその会社の将来性などだ。会社は積極的に情報を公開し、管理職へステップアップできることを開示した方が安心できるといえる。
働き方改革の影響で、管理職ではない社員に残業させらせない分のしわ寄せが、管理職の残業超過につながっている。これは実質サービス残業の長時間労働で、働き方改革に逆行していることになる。残業代が発生しない管理職を、使い勝手がいい人材と見なしていては、管理職が退職する事態になりかねない。特に、社長から働き方改革の対策を丸投げされている管理職も多いのではないだろうか。
管理職の仕事が溜まって余裕がなく、様々な仕事を一人で抱え込むと、部下の育成や指導のためのコミュニケーションの時間を取ることができず、部下が育たない上に組織もまとまらない。これまで管理職などの役職は時間外対応ができる社員にしか任されてこなかった。時間外対応で頑張ってきた人たちが、同じように時間外も働く人を登用し、その歴史は繰り返されてきた。
管理職になりたくないという問題の背景には、管理職の働き方がある可能性は高い。事業の中核を担う人材が疲れていけば、いずれ会社の経営そのものが弱体化する。まずは管理職の長時間労働を減らし、社員が働く環境を整えたほうが、人材が集まり会社自体の業績も向上するのではないだろうか。
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ドライバーだろうと管理職だろうと、人が寄り付かない環境しか用意できない企業は淘汰されるしかないでしょ。
受け入れ体制ができてるか?どうかだと思います。
人手不足という所に限って環境が悪いところが多いと思います。
定着してるかしてないかで、わかると思います。
業界だけでは、限界あります、経営規模がありすぎる❗世の中仕組みを?業界全体で、考える。ドライバーのレベルを、国家試験で等級を、作り待遇に反映させる等。外国人には出来ない事はないけど!宅配など難しい❗
私はトラックの運転が好きだからやっているが、免許さえあれば飯の種と考えて入って来る人は総じて文句が多い。
・配車がクソ
・待ち時間長すぎ
・休憩・休暇・給料くれ
・手積み手下ろしやりたくない
・土日は休みたい
・帰宅したら電話して来るな。
何様のつもりなんだろうね?ま!学生時代から何の努力も辛抱もせずにトラックなら食えるだろと考える奴なんてダメ人間だからね。
あと他業種からの転職組ね。ほんと使えねえ奴しかいない。
・洗車手当が無いから洗車しない(トラック運転手にとってトラックは女房みたいなもん。それを乗りっぱなしとかありえん)
・車はドロドロなのに新車を欲しがる
トラックは会社の物で、運転手は会社の道具(トラック)を借りて仕事をしてますからね。
借りてる道具を大切にするのは当たり前で当然。
帰宅したら電話で出勤を要請するにしても真夜中にへっちゃらで電話されたら、誰だってそういいますよ。
時間長いということを改善しないのは配車の問題です。
時代錯誤な考えは捨てた方が良いですよ。
配車やったけどストレスで胃に穴空いた。板挟みで大変でした
法改正が進み、稼げない職種に成り下がった気がしますが、稼げる人は仕事が早くプロの方々、いつの時代でもプロ(職人)は運転・マナー・作業と見惚れることが多く、稼げる方法を知っている方々。どんな仕事でも本物しか生き残れない。回転寿司より久兵衛の寿司は高いけどうまいのよ。頑張れ一番星
長い、きつい、安い、休み取れない、有休あっても使えない。これが運送業会の実態です。
運行管理者ですが、管理職
なんて名ばかりで本業務
放ったらかしで運転手の代り
に運転業務させられます。
年収は運転手より低いし
年間休日60日なんて誰も
したくないですよ。