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射界
2017年6月12日号 射界
2017年6月16日
仕事は元来、楽しいものではない。与えられた仕事に潜む困難を克服して一定の成果を上げようと頑張って仕上がったとき、満足感とともに楽しみが湧いてくるのだ。ともすれば人は困難から逃げようとする。しかし半面、自分の持てる能力を全開し、困難を克服できると悟ったとき、仕事への喜びと楽しさを強く感じる。
▲人は、どんな場合にも周囲から「できる人」と評価されるのを待っている。評価が金銭的な報酬に結びつけば、満足度は広がって実感できるが、仮に、そこまで至らなかったとしても気持ちは十分満たされるだろう。その心の励みが原動力となって、次の困難な仕事にも挑戦できる意欲を駆り立てる。「自分なら何とかなる」といった自信にも繫がり、自信が自信を呼んで倍加する。▲もう一つ忘れてならないのが、仕事を遂行するうえでのチームリーダーの存在だ。仕事はチームを組んで遂行されるが、そんな中でリーダーに好かれ、働きぶりが理解されているとスタッフが感じた時、その人は持てる力以上のパワーを発揮して頑張るだろう。意欲が高まれば創意工夫も生まれ、出来映えも一段と輝く。輝けば仕上げたスタッフの満足感も倍加し、好ましい好循環を描く。
▲一人の力でこなす仕事には限界がある。複雑多岐な傾向が強い現在、悪戦苦闘を強いられるチームを牽引するリーダーの存在は無視できない。リーダーの適切なリードがあってチーム力は鍛えられ、リーダーに評価された人々は、期待に応えて仕事の困難をクリアするのに貢献する。信頼するリーダーの何気ない目配りが、実は仕事を楽しくさせる大きなエネルギーになると信じたい。
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