-
射界
2018年9月24日号 射界
2018年10月1日
社内の会合や外部セミナーでよく見かける一コマ。なんの準備もなく突然に、「テーマは問わない。3分間で話をまとめ、発表しなさい」と。途端に人々の頭は困惑でいっぱい。だが慌てることはない。大事なことは、いかに聞き手を話に引きずり込むかであろう。これが決まれば成功である。
▲うまく話そうとか、前置きが長くなっては聞き手が退屈するだけ。聞き手が聞き耳を立てて話を聞く姿勢を見せるうちに、まず聞き手のハートを掴まなくてはならない。早い段階で関心のあるテーマの核心に入るのは、そのためだ。社内の会議や討論では前置きなど省略して核心に入るのが好ましい。その際、まず要点三つを前提に話を続ければ効果的だ。
▲最初と次の要点は、誰もが承知している内容とする。聞き手は納得しながら次を待つ。三つ目は少々勿体ぶって話を長引かせても構わない。「三つ目とは一体なんだろう?」と、聞き手が勝手に待ちの姿勢で待機してくれる。こうなれば聞き手のハートを掴んだ証し。残された時間を有効に使って話し続ければよい。「終わりよければ、全てよし」となるだろう。
▲話し方の基本は明快に話の中身を伝えることだ。それには無駄を省き、自分のペースを崩さず、必要な限度で的確にしっかりと伝えることに尽きる。それができれば聞き手は退屈しないし、話し手の負担も軽くなる。緊張で日頃の姿勢を崩せば、聞き手にも緊張感が伝わる。話のメリハリを付け、終わるタイミングを大切にすれば、3分間スピーチも楽しくなる。
この記事へのコメント
-
-
-
-
「射界」の 月別記事一覧
-
「射界」の新着記事
-
物流メルマガ