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運送会社
福松屋運送 岩瀬社長 「組織の充実が企業の発展」
2021年7月16日
福松屋運送(静岡県裾野市)の岩瀬光正社長が代表へ就任したのは2009年。先代である岩瀨松野助氏が病に倒れたことによる不測の人事だったが、「やるしかない」との思いのもと、28歳の若さで大役を引き受けた。
「しっかりとした引き継ぎのようなものはなく、手探り状態でのスタートだった」と語る代表就任劇のなかでは、当時のドライバーらから強い待遇改善要求を受ける波乱のひと幕もあったが、社長は「会社への理解が深まる機会となった。社内外における、たくさんの人たちに支えられた」と振り返るように、やがて事態を収束。これを前向きな流れへと変え、企業努力で収入面の水準を押し上げるなど環境改善へ注力した。
その後はかねて抱いていた業界の社会的地位向上への意識を高め、2018年の新社屋完成に合わせて自社ブランディングへの取り組みを推進。求職者のイメージを考慮して会社組織を「有限」から「株式」へと切り替え、ロゴの策定にトラックデザインの変更、制服やホームページのリニューアル等を一気にすすめた。
新社屋については白を基調とした内装にこだわって明るいイメージを演出し、トラックへは社名とともに「輸送への情熱が日本を創る」という文言を英語で表記。一連の動きがもたらした効果は大きく、求人や仕事の問い合わせ増加に加えて周囲からは高い評価の声が届き、離職率も下がったと手応えに触れる。
今後に対しては「組織の充実が企業の発展へつながる」とする考えを明かし、社内システムの再構築や組織の細分化、および経営理念の見直しを計画していると話す岩瀬社長。「自社だけでなく、業界全体のイメージを変えていきたい」。自らの姿勢に関してはそう力を込め、社会貢献や異業種との交流を見据えた幅広い活動へ意欲を示す。
◎関連リンク→ 福松屋運送株式会社
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