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ブログ・橋本 直行
【ケース面接の目的】
2012年11月15日
コンサルタント会社で、よく使われる採用面接の手法に、「ケース
面接」というものがあります。
これは、応募者に、特定の事例について、問題解決アプローチを思考、
提示してもらう手法です。
口述試験が中心になります。
面接官は、ディスカッションを通して、適性を判断します。
合格するために、市販の問題集を解いたり、スクールに通って模擬
面接をくり返したりする応募者が、多くいるようです。
しかし、マッキンゼーの元採用マネージャー、伊賀泰代氏は、同社に
入社している人の大半は、「ケース問題は、うまく解けなかった」と
いう人だと言います。
なぜなら、ケース面接は、答えが出せるかどうかを見る面接ではない
からです。
伊賀氏は、ケース面接の目的は、その候補者について、以下の2点を
知ることだと言います。
・どれほど考えることが好きか
・どんな考え方をする人なのか
頭の中に蓄えた知識から、その問題の解法を取り出そうとする人では
なく、その場で実際に、一生懸命に考える人が欲しいからです。
そして、他人とは違った考え方をする人が欲しいからです。
つまり、考えるのが好きで、ユニークな視点を持っている人が、
コンサルタントに向いていると考えているのです。
時代の変わり目である現在は、将来がどうなるのか、予測が難しく、
どの企業も、自社の方向について、考え抜かねばなりません。
そう考えると、幹部候補についての採用の視点は、コンサルタント
候補を見る、上述の2つの視点と同じではないでしょうか?
「ケース面接」を採り入れる意義は、大きいと思います。
・「採用基準」
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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