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  • ブログ・野口 誠一

    第290回:がむしゃらに職求め

    2010年10月22日

     
     
     

     私は母の声に救われ、娘の言葉に励まされ、ようやく「こんなことで死んでたまるか。どんなことがあっても家族を護る。死んだ気になって働く。そしてもう一度ピアノを買う」とハラをくくりました。それからは二度と死のうなどと思ったことはありません。


     倒産したのは2月ですが、その後、従業員の社会保険消失届けを出しに社会保険事務所へ行きました。手続きをすませ、帰りの電車を待っていると、駅の構内にさまざまな人員募集のポスターが張ってありました。それを見ながら、何かよい仕事はないものかと、電車に乗ることも忘れてさがしました。そのときは「家族のためにとにかく働かなくては」というその一心でした。
     すると、建築関係のシーリング防水工事会社の従業員募集のポスターが目に入りました。どのような仕事かよくわかりませんでしたが、とにかく家族を日干しにするわけにいかない私は、その防水工事会社へとび込みました。面接のとき、その防水工事会社の担当者に、「あなたは年を取っているからダメだ。ちょっと難しい」と言われました。
    それでも、とにかく働かなければならない私は、「一生懸命つとめます。働きます。仕事は必ず覚えます」と食い下がりました。すると担当者が、「給与はどのくらいほしいですか」という。私は即座に、「会社の規定通りで結構です。給与はお任せします。とにかく私を使ってください」と頭を下げました。
     そうしたら担当者が、「長続きしないと思うけど、そこまでおっしゃるならやってみますか」と言ってくださり、なんとか就職することができました。ですが、大変だったのはその後です。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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