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運送会社
与倉運送 価値ある仕事を提供「運送会社は天職」
2023年6月16日
【島根】精密機械や建材を運ぶ与倉運送(與倉敏裕社長、松江市)はこのほど法人化し、新しいスタートを切った。社長は「社会的信用が強固になる」と話し、顧客との信頼関係をさらに良いものにするほか、新規開拓も積極的に行う考えだ。
以前から法人化を目指していたが、3月1日の開業に合わせて社長の父親・正友氏(現会長)から与倉運送株式会社(新設した株式会社)に譲渡譲受した。「業界が厳しい今だからこそ法人にしようと決めた」という。
島ト協の旧知の職員に相談するところから始まり、実現までに1年かかった。「初めてで大変なことばかり。特に法令試験は乗務後に勉強するのに苦労した。プレッシャーは相当あったが、スタートが決まっているので腹を決めた」と話す。猛勉強の成果で「受かる」と確信して臨んだ試験に合格。「司法書士など専門家や家族の支えが大きかった」と振り返る。
法人化と合わせて代表も変わった。社長は、新しい与倉運送を発展させるために「ドライバーを育てる時、特に精密機械は積み込みの知識やセンスが必要で、他社と差別化できるポイント。このプロを育てることが役目」と考える。また、「ドライバーにはスペシャリストではなく、当たり前を確実にできるようになってほしい。仕事は誰もが等しく高品質なことが重要」との思いもある。
今も現役で活躍する会長は、社長から見て「一級品の腕前。会社の財産として次に伝えたい」。人材育成に加えて、自身が営業に注力するためにも「体制を整えて、早くトラックを降りないとね」と笑う。
事業は順次広げたいが、単なる拡大ではなく存在感がある会社で、価値ある仕事を提供していきたいと考える。社長は「株式会社にしてセルフイメージが向上。精神的、思考的に大きく変化し、今までは思い付かなかったアイデアも湧いてくる。改めて、運送会社は天職」と笑顔で話している。
◎関連リンク→ 与倉運送株式会社
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