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運送会社
ハイエスサービス 新人定着への取り組み「マイスター認定制度」
2019年5月3日
【埼玉】飲料などを運ぶハイエスサービス(串晃宣社長、越谷市)では、トラックドライバーとフォークリフトの「マイスター認定制度」を設けている。
同制度は同社独自の取り組みで、昨年から始まり、今年で2年目になる。マイスターの選出方法は、まず同社の各営業所所長の推薦を受けたドライバーが、同社のセミナーを受けた後、同社独自の講習とテキストから問題を出すテスト結果で認定される。内容は同社の掲げる「トラックドライバー10ヶ条」「フォークリフト10ヶ条」といった安全対策や仕事に対する姿勢を示した信条から発している。
自身もマイスター認定を受けた同社管理部リーダーの服部敦志氏は、同制度を「新人定着のため」と話す。
「新人を採用しても、すぐに辞めてしまうことが多い」と話す同氏によると、経営陣は対策を考えていたというが、退職者の例をあげ、「過去に辞めた人を見ていても、構内作業やドライバーどちらも『見てて』も、ほったらかしが多かった。技術を目で見て盗む、というのは今では通用しない」と分析する。
「マイスター制度も、技術的なことよりは、新人指導の際の話し方や接し方を中心にしている。個人情報を聞かない、危なくても怒鳴りつけたりしないという基本的なこと」という。
同社では、新人を指導する期間中に、指導者に昼食代を会社から支給するなど、指導する側への配慮も欠かさない。また、認定制度のためセミナーや表彰式の場を設けることは、経営陣の気持ちを従業員に伝える機能も果たしているという。
「現在は1年に一度の制度だが、回数を増やしていきたい。このマイスター制度に登録される人が増えることで、新人が定着するようにしていきたい」と話している。
◎関連リンク→ ハイエスサービス株式会社
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