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    「安全確保に『i-pro』」松下ロジスティクス・小牧センター

    2007年3月14日

     
     
     

     松下ロジスティクス・小牧センター(愛知県丹羽郡)の田中敏明所長は、2年前に同センターに着任。「品質・安全・セキュリティ」を重要視する運営方針のもと、さまざまな取り組みを進めてきた。
     「月曜はスタッフ全員で雑巾がけを行う」。はじめこそ反発もあったというが、いまではすっかり定着した。同所長は、「倉庫はショールーム。お客さまにもいつでも見せることができる状態にしておく必要がある」とした上で、「職場をキレイにしておくと、働く人の意識も変わってくる」と取り組みの効果を説明する。


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    高額製品も多数扱う松下ロジスティクス・小牧センター
     また、監視カメラの付け替えにも着手。当時、カメラの設置状況は「付いてはいるが、中途半端な状態」だったという。「荷主の大切な商品を預かっているセンターとして、このままではいけない」と考え、松下電器産業製のネットワークカメラ「i─pro」の導入を決めた。
     画質が良いことで知られる同製品だが、同所長は導入を決めた要因を「(提案・納入を行った)パナソニックSSマーケティング側の提案内容が良かったため」と振り返る。「死角をなくしたい」という課題に対して、カメラの設置位置や角度、スペックやレンズ幅などが細かく決められていったという。
     たとえば、以前はトラックバースの斜め上にカメラを設置し、複数台のトラックを1台のカメラで横から撮影していた。それを、すべてのトラックの荷台内部まで写るように設置場所を変更。荷積みの様子も詳細に分かり、「乱雑な扱いをしているドライバーには注意することができるようになった」という。
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    死角のないようにカメラを設置
     1階の管理室には32インチの大型モニターを設置し、カメラ映像を常時流している。同室はガラス張りのため、スタッフや配送ドライバーも部屋の外からモニターを確認することができる。設置当初は、「ここまで写るのか」と皆驚いていたという。同所長は、このことが「『見られている』という緊張感を生み出す」と分析する。
     同所長は、カメラの役割を「『監視』ではなく『防犯』」と考える。「起こってしまったことへの対処よりも、リスクの要因分析をカメラで行い、事前に排除する効果のほうが大きい」と、カメラ設置による抑止効果を評価。また、「センター品質も向上した」とし、「人間は『見られている』と思うと、キッチリと仕事をするようになる」と分析する。
     同所長は時間があると管理室のモニターで各フロアの動きをチェックし、滞っている現場があれば即座に調整することもある。「フォークリフトの運転など危険が伴う作業で、おかしな手順を踏んでいたらすぐ注意する」と、事故防止にもつながっている。
     これらの取り組みが功を奏し、同センターは昨年の4月から「品質事故ゼロ」を達成中。現在は配送トラックが出入りする1階部分と、高額商品を多く保管する3階部分を重点にカメラを設置。着任以前のタイプも含めて数十台のカメラが付いているが、「さらに台数を充実させていきたい」と今後の展望を語る。
     「品質が高まったことで、荷主からの信頼もさらに強固なものとなった。細かな数字は出していないが、投資した費用は回収できたのではないか」と話している。
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    田中所長
    ◎関連リンク→松下ロジスティクスパナソニックSSマーケティング

     
     
     
     
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