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    滋賀短期大学に「ロジスティクス・ビジネスコース」

    2007年4月19日

     
     
     

     物流業界では、人材不足や若者の「物流離れ」が深刻化している。滋賀女子短大(大津市)では、08年度4月の共学化を機に現在あるビジネスコミュニケーション学科に「ロジスティク・ビジネスコース」を新設する。物流に関する専門知識・技能を学べるカリキュラムは、他大学や短大にもないものだ。


     同カリキュラムは、大手物流事業者のヒガシ21や月の輪自動車教習所などの協力を得て作成された。物流の基礎知識を学び、実技では大型特殊やフォークリフト、クレーンなどを体験するだけでなく、資格も取得する。
     滋賀女子短大の板倉安正学長(写真中央)と同山中博史教授、同藤原武助教授、ヒガシ21の西村元伸部長、月の輪自動車教習所の前原敏文常務、同小林達之部長に今回、同コース新設の目的などについて、話を聞く機会ができた。
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     板倉学長は「ハードに偏った産学連携はあったが、人材育成というソフトを主体とした連携は少ない。これから伸びる物流業界を対象にした人材育成プログラムを作った」と説明。ヒガシ21の西村部長は「トラックはあるが、ドライバーがいない状態。同じく倉庫はあるが、フォークリフトのオペレーターがいない。いまの50から60歳を超えたドライバーが引退したとき、だれがトラックを運転するのか。そのことについて、社会も国も関心がない」とし、「若年層に物流で働くことが『カッコいいこと』ですよと教えたい。自分の力で地球の裏側まで物を動かせる、物流の面白さを知らしめたい」と話す。 
     総合教習所として全国的知られる月の輪自動車教習所の小林部長は「教育産業を以前から視野に入れていた。働く資格を取得して、そこでほったらかしというのではなく、働く先まで見つけましょうというのが今回の企画」と説明。専任教官の藤原助教授は「ロジスティクスで必要な体験的な知識があり、運転資格・運転技術の実務の資格があり、有効な価値をこれからの学生たちに与えていける」と話す。 
     板倉学長は「(物流事業者に)こういう学生が育っていくので、求人もよろしくお願いします」と話している。また、国際複合輸送士や通関士の資格を取得できるカリキュラムもある。
    ◎関連リンク→滋賀女子短期大学

     
     
     
     
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