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運送会社
廃業寸前からの再起 ヨーコーサービス
2007年7月6日
【大阪】今年2月、社長が交通事故で死亡し廃業寸前に追い込まれた運送会社が現在、息を吹き返している。取引先の社員らが駆けつけて盛り立てており、全社員一丸となって業務に励んでいる。
ヨーコーサービス(東大阪市)の故・横山健二社長は2月6日、高速道路で事故死。会社の舵取りを失った突然の出来事に、従業員は動揺を隠せず士気も低下していった。
廃業も検討し始めていたとき、「会社の立て直しに協力したい」と、社長と親交の深かった吉田義裕氏(現・営業課長)が駆けつけた。また、社長の後輩に当たる田中幸司氏も勤務先を辞めて名乗りを上げた。また、多くの同業者からのバックアップを受け、社内の雰囲気が一変した。
同社は店舗什器や精密機器の配送業務がメーン。現在、車両は十九台。集荷した荷物を関東や九州方面へ配送している。平均年齢30歳と若い従業員たちは拡販に尽力。5月は前年同月比15%増で、8月には2台増車する予定だという。
吉田営業課長は「いろいろな方に助けられ、今は従業員全員が経営者という感じでやっている。これまでの特殊輸送をメーンに事業展開して、車両台数を30台まで持っていきたい」と意欲的だ。
同社では、社長の死を無駄にしないためにコンプライアンスの徹底を第一に掲げ、現在は安全性優良事業所の認定(Gマーク)取得に向けて動いている。(大塚 仁記者) -
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