-
物流ニュース
AZ―COM丸和ホールディングス 3月期決算発表「人の確保が今後の成長のカギ」
2023年5月31日
AZ―COM丸和ホールディングス(和佐見勝社長)は5月10日、東京証券取引所の兜倶楽部で「2023年3月期本決算発表」を行い、今後の計画等についても説明した。
2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日、第50期)の連結業績は、売上高が1778億2900万円(前年同期比33.7%増)、営業利益が113億6200万円(同31.4%増)、経常利益が119億4900万円(同30.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は77億8000万円(同27.0%増)となった。同社ではEC物流、低温食品物流、医薬・医療物流をコアとし、セグメント別の売上高を、ラストワンマイル事業で355億8100万円(前年同期比18.2%増)、EC常温輸配送事業で569億7400万円(同46.0%増)と発表。
また3PL事業では、EC常温427億4200万円(同68.3%増)、低温食品197億7300万円(同8.1%増)、医薬・医療品203億6100万円(同6.0%増)で、物流事業における売上高は1754億3400万円(同32.9%増)、営業利益は111億7700万円(同33.7%増)で増収増益とし、和佐見社長は「グループ各企業のシナジーが高まり、その結果として今回の成績が出た」と述べ、2024年3月期の通期での連結業績予想として、売上高2000億円(前期比12.5%増)、営業利益136億円(同19.7%増)、経常利益140億円(同17.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は87億5000万円(同12.0%増)、1株当たり当期純利益は69円53銭と発表した。
また和佐見社長は同50期~52期を最終年とする中期経営計画についても説明。「(2025年3月期の)最終年には売上高を2400億円、営業利益を171億円、経常利益を175億円とし成長率24.2%という高い目標値を持っている」とし、「今後の一番の問題は2024年問題の働き方改革による時間短縮の問題。
しかしこの問題に対しては本日実績を発表した50期から対応を実行しており、中期計画の最終年にはクリアできる予定。それには人材確保が必須」と話し、今回、同社では新卒者325人、中途採用470人、計795人の採用をしたと語った。
「一つ目として今後も何年間かは成長の期待が大きいECを第一とし、我が社の強みでもあるEC市場の新規顧客開拓を計画。二つ目は低温食品で、第一期として松伏の新センターが6月に着工、2025年に竣工し翌年4月までには本格稼働する。続けて第二、第三期と段階的に工事を進め、コールドチェーンのセンターとしてしっかり作り上げる。三つ目は医薬・医療品は顧客2社が統合し1兆円を超えるほどの売り上げとなる上、現在のインバウンド効果もあり、共同物流として名古屋に東海センターを開設中で2024年5月の稼働を計画。その1年後には九州・福岡にもセンターを新設、その後大阪にも拠点を作った後、関東にそれまでのセンター2つ分の規模での拠点を開発する」と述べた。
「最終年の目標値にはM&Aは含めていない。実成績で400億円を上乗せするのは大変なことだが(コロナ禍の)この3年分を取り返していく」と、力強く説明した。
◎関連リンク→ AZ―COM丸和ホールディングス
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ