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物流ニュース
川端運輸 ドローン事業が本稼働、空撮や点検業務で活躍
2024年12月31日
川端運輸(川端真也社長、奈良県大和郡山市)が昨年7月からスタートさせたドローン事業。「無人航空機」を使った物流分野での可能性を模索するなかで始めた事業だが、今年から「マホロバドローンサービス」というブランド名で本格的に始動しており、独自のインスタグラムも開設した。
「現状はドローンによる空撮や点検業務をメインとしている」と話す川端社長。空撮では、これまでウィンドサーフィンの大会や寺社仏閣などの撮影を手掛けてきた。「寺社などは上空を飛ばすのに厳しい許可が必要」とのことだが、それをクリアして撮影しているといい、観光促進のPRにも貢献できればとの考えを示す。またウィンドサーフィンの大会としては、このほど沖縄で開催された「全日本学生ボードセーリング選手権大会」で同社のスタッフが空撮を担当。「ウィンドサーフィンもまだメジャーなスポーツではないので、臨場感と迫力ある映像によって競技人口の底上げにもつながれば」と相乗効果を期待する。
点検業務では、工場や倉庫の屋根の点検や、ビルの外壁点検、太陽光発電点検などの依頼を受け、対応している。高性能な赤外線サーモカメラを搭載し、タイルのひび割れや剥がれなど、これまでは足場を組み、作業員が一つひとつ手作業で確認していたことが、ドローンを使用することで作業時間が大幅に短縮され、コスト削減にもつながるという。
そのほか、普及活動としてドローン体験会も実施しており、10月に大阪で開かれた「こどもミュージアムフェスタ」でも子どもらから大好評だった。「今後、運送会社のPRとしても活用できれば。例えば、トラックが走行している姿をドローンでさまざまな角度から撮影し、映像化して提供するというサービスを考えている。カッコいい映像が撮れることで、業界のイメージアップにもつながる」と新たな展開を見据える。
「ドローンは成長産業なので、大事に活動していきたい」と真剣な眼差しで語る川端社長。「トラックもドローンも安全第一。なかにはルールを守っていない業者もあると聞くが、我々は運送会社として事故のないようコンプライアンスを徹底し、きちんと手順を踏んでルールを守っているということを伝えていきたい」と、社会に受け入れられるよう取り組み、ドローン事業のさらなる発展を目指す。
◎関連リンク→ 川端運輸株式会社
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