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物流ニュース
「30歳以下は採れぬ」免許制度の影響ジワリ
2019年4月19日
【岡山】「30歳より若い人は、もうトラック運送の戦力としては期待できないと痛感した」と県北部の運送経営者。長男が今春に高校を卒業することで、「運送会社の息子だから普通免許ではなく、準中型を取っておけ」と二者択一が可能な18歳時点での免許取得をアドバイスしたらしい。
それから数日、息子がもらってきた教習所のパンフレットを見た社長の態度が「運送会社の息子だからこそ中途半端な免許を取らず、大型免許をめざせ」と一変した。「普通免許のカリキュラムが29万円なのに対し、準中型は14万円プラス。結局は4トン車にも乗れない免許のために教習費を上乗せするのはナンセンス」と思ったのだ。
中型免許の創設(平成19年)にともなって〝格下げ〟された新しい普通免許で運転できるのは「総重量5トン未満」。それが一昨年の3月12日から、さらに範囲が狭められて「同3.5トン未満」と、いよいよ2トン車にも乗れなくなっている。その結果、当時に取得した普通免許のままでは4トン車に乗れないのが、今年6月2日以降に30歳の誕生日を迎える次代のドライバー候補たち。団塊の世代の完全リタイアを控え、ハンドルの担い手不足は深刻さを増しているのは確かだ。
「人材確保には労働時間の短縮や賃金アップも大切だが、それ以前にトラック運送業界への入職には現行の運転免許制度が大きな足かせになっている」と前出の経営者。「こんな問題こそ業界団体が中心となって、国を動かす勢いでやってもらいたい」と訴えている。
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まず氷河期世代狙ってみたほうがいいんじゃね?
同級生の大卒でも非正規で働いてるやつがたくさんいる。
工場なんて氷河期世代の非正規だらけ、ずっと年下の正社員にアゴでつかわれてあくせく働いてる。
チャンスさえあれば正社員に這い上がりたいやつばかりやろ。
良い迷惑免許制度を、元に戻せ
平成19年まで
ブレーキの作用をはじめ、サイズや視野も普通乗用車とは大きく異なる
4t車を普通免許の規格で当たり前に運転が認められていること自体はおかしなことだったから
4t車を、中型免許以上の免許でないと運転できなくなったことに関しての法改正は支持する。
しかし、深視力要項も課した準中型免許の区分をつくり
2t箱車を普通免許で運転させなくしたことについては
する必要のなかった余計なものだったと思っている
エアブレーキ主体の4t車と根本的に異なり、油圧ブレーキ採用の範囲内である2tクラスのものは、
ちょっとした農場や農業従事者など自家用で所有をしているところもあるし、キャブコンなどといったレジャー用で持っているという人もいる。
それらに、新区分や深視力検査はまったく不要
2tカーゴが装備品の兼ね合いで総重量5tを超えることが問題と
されてるなら
普通免許の5t未満に設定されている車両総重量を
2t車の枠にきっちり収まる範囲内での
若干の緩和、調整だけで十分解決できる話だった。
準中型の登場が、トラックドライバーをさらに減らしかねないことや
物流をとりまく産業構造を余計にややこしさせる一因にもなってる部分もあると思う