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物流ニュース
北海道物流開発 MBU活用で手積み手卸し解消目指す
2022年1月19日
北海道物流開発(斉藤博之会長、北海道札幌市西区)は、物流の生産性向上に資する各種資器材の活用を積極的に提案している。
これら資器材を物流における新たな「モジュール(基本単位)」と見なし、同社では「モジュール・ボックス・ユニット(MBU)」と呼称。MBUを広く普及させ、物流現場での「手積み手卸しの解消」を目指すとともに、IoT化を進めることで、将来的には「過疎地域への継続的な商品供給」や「物流主導による商流プラットホームの確立」を視野に入れている。
同社は11月に北海道最大級のビジネス展示会に出展し、「俺たちの北海道物流改革」とのコンセプトを打ち出し、各種資器材を紹介。MBUを活用した物流のあり方を広く示した。
従来導入を進めてきた「施錠・開錠など遠隔操作機能付きコールドロールボックス(CRB)」「プラスチック製軽量コンテナ」「三温度帯可能な自販機」「軽車両にも積載可能な小型貨物ローダー」をはじめ、新たに11月に導入した「軽車両で牽引できるカーゴトレーラー」などを一同に展示した。
CRBや軽量コンテナは、軽車両にも積載可能な貨物ローダーによる荷役ができ、これらを活用した輸送・保管を道内で広く普及させることで、物流の人材不足・長時間労働の大きな要因となっている「バラ積み・バラ卸し」の解消を進めたい考えだ。
同社では具体的に、トラック1台をチャーターするほど荷量がないエリアへの商品供給において、「地方部を運行するトラックの空いている荷台スペースにCRBや軽量コンテナを混載する」「車両に貨物ローダーを積んで運行し、マテハンが揃っていない拠点でCRBやコンテナなどの荷役を行う」といった運用方法を紹介。また、「トラックの荷台に三温度帯の自販機を設置し、買い物が不便な地域に商品を供給する」「軽車両でカーゴトレーラを牽引し、ドライバー1人で軽車両2台分の荷物を運ぶ」といった活用シーンを紹介した。
同社ではあわせて、MBUのIoT化を進める構想を掲げている。MBUを各種データ収集のデバイスと見なし、それぞれ位置や温度、積載・在庫・販売の状況、気象や道路状況などをリアルタイムで取り込み、これを分析し、生産・保管・販売などサプライチェーン上の様々な拠点に必要な情報をフィードバックする。多様なデータを需給予測・物流マッチング・物流予約といったシステムと連動させ、MBUの効率的な積載や配車、人員配置・作業工程の管理などに反映させるほか、物流のみならず、商品の受発注や生産・販売の計画にまで反映させることで、サプライチェーン全体で無駄を削り、「地域の商流プラットホーム」の構築を視野に入れている。
◎関連リンク→ 北海道物流開発株式会社
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