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物流ニュース
2024年4月を迎えて・・・ 過半数のドライバーが「特に変化なし」
2024年7月24日New!!
2024年4月を迎えたが、残業時間の削減やその対策の原資となる運賃値上げ交渉の状況はどうなっているのか――。
弊紙ではトラックドライバー情報サイト「ブルル」の協力を得て、ドライバー170人を対象に、4月になってからの変化の有無についてアンケート調査を実施。過半数の50.6%が「特に変化なし」と回答し、「変化があった」と答えた22.4%を大きく上回った。なお、「これから変化がありそう」は27.1%だった。
「4月に入ってからの最初の仕事でも25時間掛けて、大阪から成田、深谷を経由しての往復を走った」と明かすのは市場追っかけドライバー。「規制が始まるまで十分猶予はあったはずだが、以前と変わらない」と嘆く。
「市場の仕事なので関東―関西を走り切らねばならない。規制に対応するなら、走っている時間だけで8時間を超えるため、下ろしたら休んで翌日、もしくはその日の夜出発になる」という同ドライバー。「その間は荷物を動かせないため、給料が減る。そうなれば辞めると思う」とし、「どこかが見せしめにやられて荷主側にも圧力を掛けないと変わらないのでは」と悲観的な意見だった。
「今のところ大きな変化はないが、給料が上がる要素はないため、どれだけダウンするか心配」と不安を口にするのは、運行管理や営業所の責任者を務めたこともあるベテランドライバー。「時間外労働についてはここ数年、会社と各乗務員で話し合い、短縮を目指す努力を進めている」と語る。
同ドライバーは、「当社での時間外労働の原因の多くは積み卸しの待機時間」とし、「荷主に積み込み時間の予定表作成を依頼し、待機なく積むことをお願いしている。全車両とまではいかないが、毎日15台ほどは実施できている」という。「発荷主とは信頼関係があるため改善ができた。着荷主の対応はこれからの課題」と、運送会社の業務改善には荷主の協力が不可欠であると示した。
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