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    久月・坂尻総務部長「節句商品を高品質で輸送」

    2008年10月15日

     
     
     

     創業者の横山久左衛門が「人形師・久月」の看板を上げたのは、江戸時代の天保6年。現在、雛人形などで知られる人形問屋、久月(東京都台東区)の横山久吉郎社長は7代目である。全国シェアは25%と言われ、業界トップの座を守る同社の年商の8割は節句人形という。


     「節句人形とは羽子板・破魔弓、雛人形、五月人形といったお祝い人形で、12月から5月5日の半年間に集中した季節商品。お祝い品だから当然、配送の遅れなどは許されない」と語るのは、同社の執行役員で総務部長の坂尻重光氏。
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    坂尻氏
     同社は、他社にはない八段飾りや、ワダエミDCブランドの雛人形を扱うなど、伝統を重んじながらも業界初のチャレンジを続けている。
     毎年、新作発表をしながら、定番の人気筋もラインナップするため、扱う商品数は相当数にのぼる。例えば雛人形でも、段飾りなら人形・屏風・道具などで7種目、最近人気のコンパクトな親王飾りでも6種目で1セット。さらに、セットごとに人形だけでなく道具や屏風なども変わる。
     商品の性質上、「セット組み(ピッキング)は熟練した担当者が手作業で行うしかない」という。それだけ多種の品を作るのも、ほとんどが専門職人の手作業であるため、「すべてが予定通りにそろうとは限らない」と、出荷までの効率化の難しさを語る。
     同社の物流のメーンは、東京・墨田区にある延べ3009平方mの流通センター。各職人の品は同センターに集められ、本社の受注センターで受けた全国約1000余りの得意先からの受注に基づき、セットごとに人形や小物を組み、完成商品として区分けしていく。
     「一つひとつの品自体が手作業で作っているものなので、職人さんの都合で入荷が遅れてしまうこともある。しかし、セット内容に一つでも未入荷品があれば発送出来ない。だからと言って何便かに分けると輸送効率が悪くなるので、その便全体を留め置かざるを得ない。季節商品としては苦しい選択」。そこで毎年、全国で行われる新作発表会のスタートを9月に繰り上げ、商品発送は3月の雛人形でも、11月から開始するようにした。
     メーンの流通センターからは、ピーク時は1日に10t車で十数台が全国へ向けて走る。パレット積みで効率を高め、発送可能なセット内容と数を本社内で細かく調整しながら、五営業所と本社管轄顧客に、さらに枝分かれして各顧客先へ配送する。
     営業所は、大阪(地上5階・延べ1641平方m)、名古屋(地上2階・延べ537平方m)、札幌(地上6階・延べ1654平方m)、静岡(地上3階・延べ983平方m)、福岡(地上2階・延べ672平方m)となっている。倉庫のみで東京に2か所、さらに昨年11月に福岡にも倉庫を開設。
     「節句商品は、大切なお子さんやお孫さんの人生の記念となるもの。配送の際にも、きめ細やかなサービスや配慮がなくては」と、運送事業者にも高い輸送品質を求めている。(小澤裕)

     
     
     
     
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