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    味の素物流・三浦社長「食品系ナンバーワンをめざして」

    2009年2月26日

     
     
     

     00年4月、味の素の物流子会社3社が合併、味の素物流として発足した。「安全・確実・早くて・安い」をスローガンに「ドライ」「低温」「幹線」「生産物流」「国際」の5事業部を展開。資本金19億3000万円、従業員は335人(10月現在)、08年3月期の売上高は650億円。味の素グループに対する売り上げ比率は、ほぼ5割で残り半分が外販となっている。


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    三浦社長
     「今は非常にバランスがいい。可能なら、もちろん外販比率は6割程度にもっていきたい」と三浦勁社長は話す。「売り上げは、ここ数年横ばい」だが昨年、味の素がカルピスを完全子会社化した。来年4月以降、「カルピスの荷物」は、すべて味の素物流のドライ事業部で扱うことが決まっており、その規模は「数十億円」に上る。
     「おいしい話」と喜んでばかりはいられない。味の素グループで、物流の「企画・運営・管理」を担う同社には「(カルピスの)荷物をまとめるというシナジー効果でコストダウンを図る」大きな使命がある。
     三浦氏は69年に味の素へ入社。管理畑を中心に歩み07年6月、代表取締役専務(兼味の素食品カンパニープレジデント)を退任して、味の素物流の社長に就任した。「物流は門外漢」と笑うが、「食品系物流ナンバーワン企業を目指す」との経営目標実現に向け、着任以来、さまざまな改革を積極的に取り組んできた。
     その一つが同社の物流統合システム「ALIS」(味の素物流・ロジスティクス・インテグレーテッド・システム)の機能の一部を高め、「ケース単位でトレース可能な新システムを構築」すること。「食の安心・安全が強く求められるようになった。荷受けから出庫、輸配送、着荷までケース単位で、きめ細かく把握できるシステムを作りたい」という。
     「最終消費者の手に、商品が届いて責任が完結するメーカーにとっても重要な仕組み」となる。現在はロット単位で可能だが、ケース単位の完全な管理システムは同業他社にもない。完成すれば食品物流業界初のシステムとなる。
     「会社は人が支えるもの。ビジネスの前に人材ありき」との信念から人材養成を重視。1年以上の準備期間を経て今夏、社内教育体制も改革した。
     同社は全国に現業部門を担当する八社の子会社を持つが、これまで各社がバラバラに実施してきた教育を「すべて当社がグループ全体を統括し、各種教育を行う体制にした」という。また、従業員の自学自習に補助金を出す「自己啓発支援制度」なども新たに設立した。
     物流業界に入って「燃料サーチャージ制導入を国交省が呼び掛けても遅々として進まない」状況や「それ以上に強い運賃値下げ圧力」など身をもって経験した。「経済の大動脈として重要な役割を担う割には世の中から正当な評価を受けていない」と痛感した。
     「業界全体で、もっと強く声を上げていかないと、ますますこの業界は疲弊してしまうのでは」と危惧する。(土居忠幸)

     
     
     
     
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