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運送会社
河野トラック トレーラ輸送に特化、能力でスカニア起用
2020年7月17日
【兵庫】超重量物や濶(かつ)大品、特殊形状貨物などを対象とするトレーラ輸送に特化した事業を展開する河野トラック(河野敏彦社長=左から4人目、姫路市)。同社はこのほど、姫路バイパス・姫路東ランプから南へすぐの県道551号添いに1000坪の第2車庫を構えた。
白浜町にある本社営業所も1000坪の広さがあるものの、面している道路(旧・国道250号=浜国道)の道幅が狭いという悩みがあったうえ、「この1年以内に超重量物用の特殊トレーラが納車されるなど手狭になる」(河野修専務=36、同右隣)という事情もあった。
創業者である先代が昭和32年、運送免許(当時)を取得して現在の本社地で事業を開始した同社。輸送に使う資材搬送用の1トン車を除き、保有する車両はトラクタ15台、シャシー21台というトレーラ輸送の専門家。8軸の伸縮舵切り昇降装置付き油圧トレーラやマルチトレーラ、コンビネーショントレーラなどを使い分け、顧客のニーズに応じて最適な輸送サービスを提供する。
一方、同社は4年前に1台、さらに昨年も2台のスカニア製トラクタを導入。引き締まったルックスなど圧倒的な存在感でプロドライバーの人気も高いが、「見た目のカッコよさというのではなく、重量物を運ぶために買った」と能力を評価。去年の2台は650馬力で、4年前に買ったトラクタは490馬力だが全軸駆動。輸送する荷物によってスカニアと国産トラクタを使い分けているが、スカニアに乗務するドライバーによれば「見られている感じはあるし、カッコいいのも確か。何より馬力があるから快適さが違う」という。
県内の物流会社で7年間の修業を経て、3年前から家業に携わっている同専務は敏彦社長の3男。3代目を引き継ぐ思いを固めたことも第2車庫購入の決め手となった様子。「社名にトラックが付くけれどトラックはいない」(同専務)と笑う。創業当時から手掛けたトラックによる地場産品の輸送を、昭和42年ごろから徐々にトレーラ業務へと切り替え始めた同社。「今後も特殊なトレーラによる輸送に特化した路線を歩みたい」と話している。
◎関連リンク→ 河野トラック株式会社
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