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    内田社長が「ロジスティクス経営士」を取得 山定物流

    2009年4月6日

     
     
     

    【埼玉】山定物流(朝霞市)の内田定亜喜社長は、JILSの第7期「ロジスティクス経営士」資格に見事に合格した。同資格は物流関連として最もレベルが高く、最難関で知られる。荷主企業の物流部門担当者や物流子会社の経営幹部が取得するケースが多く、地場の運送会社は珍しい。


    「コンサルタントから、勉強のためにJILSの物流技術管理士取得を勧められた」ことがきっかけ。調べると、さらに上のロジスティクス経営士があることを知った。
     昨年10月から月に4-6日は講座に出席。「周りはメーカーや商社、大手企業の人ばかりで最初は私が居てはいけない所と感じた。ロジスティクスやSCMという言葉も知らなかった」と振り返る。
     初日のグループディスカッションでは、担当講師から「自社課題を説明するのに数字を盛り込んでいない」と経営者失格の烙印を押された。その後も「優等生ではなく講師から呆れられていた」ため、最終面接の前には「合格は無理」と諦めた。
     しかし、提出した論文を読み返すうち、「自分が細かい施策ばかり見て、問題の本質を捉えていないと分かり、霧が晴れるように先生の説明が理解できた」。合格通知が来たときは、社内で「やった」と叫んだ。
     同講座で学んだことは「ロジスティクスに関する知識」がメーンではなく、「問題の明確化と解決方法の考え方」だという。「財務諸表などから課題を明確にし、解決策を浮き彫りにする。これをグループで熱心に議論する」ことにより、「物の見方、考え方が全て変わった。講師やメンバーなど一流の人々に触れたことも大きな財産となった」。
     グリーン物流や情報化推進など、今後の事業に生かすことのできるヒントも得た。同社長は「中小の運送会社でも合格できるし、事業にも生かせる。必要なのは知識ではなく情熱。ロジスティクスを知らなくても他の人の2倍勉強すれば大丈夫」と話す。
     同社は来年度も同経営士に幹部1人を受講させ、物流技術管理士に2人の管理者を受講させる予定だ。「継続的に『人』という基盤を整えていきたい」と、厳しい経営環境だからこそ、従業員のレベルアップを図っていく。(玉島雅基記者)

     
     
     
     
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