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    ながめ運送 中国市場向け「輸出商社」へ

    2009年6月10日

     
     
     

     積み合わせ輸送が主力のながめ運送(長目俊昭社長、大阪府東大阪市)は5月から、中国市場向けの「輸出商社」としての一歩を踏み出した。国内で生活雑貨を調達し、自社敷地内でコンテナ詰めしたあと、船便で現地の提携業者へ送る。中国国内では、比較的富裕層が集客できる百貨店などに商品が並べられ、「メイド・イン・ジャパンのブランド力で売れている」(同社長)という。


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    通関業務許可の取得も視野に
     先進各国が共通の不況にさいなまれるなか、中国市場は今年の早い時期から経済が持ち直す「デカップリング」現象が起きている。同社長は「日本円で年収300万円以上の富裕層がどんどん誕生している」と話し、付加価値の高い商品を求める消費行動が膨らんでいるとみている。
     すでに発送したのは、せっけんやシャンプーなどの生活雑貨。問屋などから独自に大量に仕入れ、コンテナ詰めにする。ゆくゆくは通関業務許可なども取得したい意向だ。
     同社の主力は、荷扱いの難しい長尺ものや重量ものの輸配送。路線業者に引き取りを拒まれ、貸し切りトラックにも不採算と断られた貨物が集まってくる。自社独自の共同配送便も出しており、得意先リストには大手から中小まで近畿一円の2000を超えるメーカー名がびっしり並ぶ。「独自の運賃表はほとんど値崩れしていない」(同社長)という交渉力も備える。
     同社長は「やり方によってはまだまだ儲かる。飲みに行っても隣の人から仕事をもらったりしている」。ワーカホリックもここまで来れば、実に楽しそうだ。(西口訓生記者)

     
     
     
     
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